2014年8月

2014年8月28日 (木)

控室を訪れた棋士から差し入れをいただいた。中には有馬温泉名産の炭酸煎餅も。地元の「三ツ森」で買ってきたものだ。本局では対局者のおやつにも三ツ森の和菓子が出されている。

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控室には関西の棋士・奨励会員が訪れて検討中。人が増え、継ぎ盤の数も増えてにぎやかになった。

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Img_6600(左から高浜愛子女流3級、室田伊緒女流初段、長谷川優貴女流二段。手前は香川愛生女流王将)

Img_6601(竹内雄悟四段=右奥、宮本広志四段=右)

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木村八段は13時20分ごろに対局室に戻った。羽生王位は再開の直前に戻り、記録係の大橋三段が「時間になりました。羽生王位、残り2時間と59分です」と告げる。羽生王位はすぐに次の手を着手した。

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Img_6551■温泉寺
本尊は薬師如来。奈良時代、温泉で人々を病から救おうと行基上人が724年に建立した。当寺には行基上人、有馬温泉中興の祖・仁西上人の像が祀られており、1月2日の入初式には温泉の初湯で沐浴される。本堂の波夷羅大将立像は国の重要文化財に指定されている。

Img_6549■御所泉源
塩分、鉄分が多く含まれる湯を「金湯(赤湯)」と呼んでいる。有馬温泉では各地でこうした泉源を見つけることができる。

Img_6554■有馬涼風川座敷
毎年、7月下旬から8月中に有馬川親水公園でイベントが開催される。ステージや屋台が出て、夜にはにぎやかな祭りの音が響いてくる。

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Img_6557■ねね橋
赤い欄干が目を引く橋。豊臣秀吉は有馬に別邸を建てた。夫婦で有馬温泉を訪れ、疲れを癒やしたこともあったかもしれない。

Img_6560(ねね橋から中の坊瑞苑を望む)

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木村八段は△6三角(図)と角を据えた。9筋の香車を狙いつつ、4筋に利かしてもいる。先手は桂と香を同時に守る手段がないので、駒損を免れない。必然的に代償を求めて動くことが予想されるので、激しい戦いになることは必至だ。控室には昨日に続いて千田四段が訪れている。検討ではどうやら見解に世代間の相違があるようで、淡路九段と藤原七段は後手持ち、千田四段は先手持ちで考えている様子だ。実戦は羽生王位が▲8七金と上がって香を守った。▲9六同香からの継続手で、駒が上ずるので指しにくい面はあるが、別の見方をすれば上部に手厚いともいえる。以下、△4五銀右▲同銀△同角▲8三銀と進行。

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Img_6536(「撮るならこの局面で……」と千田四段が盤面をささっと作る)

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実戦は検討通りに進んでいる。この局面を見て「先手有利で済めばいいんですけど……」と千田四段。後手から先手玉に迫る手段が難しいようだ。検討が進むと「悔しいですけど千田説には納得ですね」と藤原七段。
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