2014年8月
2014年8月28日 (木)
にぎやかな控室
2日目対局再開
2日目昼食休憩
有馬温泉を歩く
■温泉寺
本尊は薬師如来。奈良時代、温泉で人々を病から救おうと行基上人が724年に建立した。当寺には行基上人、有馬温泉中興の祖・仁西上人の像が祀られており、1月2日の入初式には温泉の初湯で沐浴される。本堂の波夷羅大将立像は国の重要文化財に指定されている。
■御所泉源
塩分、鉄分が多く含まれる湯を「金湯(赤湯)」と呼んでいる。有馬温泉では各地でこうした泉源を見つけることができる。
■有馬涼風川座敷
毎年、7月下旬から8月中に有馬川親水公園でイベントが開催される。ステージや屋台が出て、夜にはにぎやかな祭りの音が響いてくる。
■ねね橋
赤い欄干が目を引く橋。豊臣秀吉は有馬に別邸を建てた。夫婦で有馬温泉を訪れ、疲れを癒やしたこともあったかもしれない。
(文)
世代間の相違
木村八段は△6三角(図)と角を据えた。9筋の香車を狙いつつ、4筋に利かしてもいる。先手は桂と香を同時に守る手段がないので、駒損を免れない。必然的に代償を求めて動くことが予想されるので、激しい戦いになることは必至だ。控室には昨日に続いて千田四段が訪れている。検討ではどうやら見解に世代間の相違があるようで、淡路九段と藤原七段は後手持ち、千田四段は先手持ちで考えている様子だ。実戦は羽生王位が▲8七金と上がって香を守った。▲9六同香からの継続手で、駒が上ずるので指しにくい面はあるが、別の見方をすれば上部に手厚いともいえる。以下、△4五銀右▲同銀△同角▲8三銀と進行。
(「撮るならこの局面で……」と千田四段が盤面をささっと作る)
実戦は検討通りに進んでいる。この局面を見て「先手有利で済めばいいんですけど……」と千田四段。後手から先手玉に迫る手段が難しいようだ。検討が進むと「悔しいですけど千田説には納得ですね」と藤原七段。
(文)