図は16時30分頃の局面。羽生二冠が狙いの△３六歩を決行し、広瀬王位は▲２八銀と受けた。ここで△３七歩成▲同金△３六歩は▲３八金で、これ以上攻め込む手段はすぐには見当たらない。控室では「後手は角を手放したが、それに見合う対価が得られているか疑問」という声も上がっている。仮にこのまま局面が沈静化すれば、広瀬王位だけ角を手持ちにしている点がクローズアップされてくる。羽生二冠はここまでの進行をどうとらえているのだろうか。今後の構想に要注目だ。

（陣屋を歩くと、そこかしこに蚊取り線香立てを見つけることができる）

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