オンライン大盤解説
本局は16日13時30分から、日本将棋連盟のYouTubeチャンネルでオンライン大盤解説を行います。
解説は木村一基九段、聞き手は貞升南女流二段、山根ことみ女流二段です。(銀杏)
【第48期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負第1局オンライン解説】
https://www.youtube.com/watch?v=YH7KVbavAxI
本局は16日13時30分から、日本将棋連盟のYouTubeチャンネルでオンライン大盤解説を行います。
解説は木村一基九段、聞き手は貞升南女流二段、山根ことみ女流二段です。(銀杏)
【第48期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負第1局オンライン解説】
https://www.youtube.com/watch?v=YH7KVbavAxI
指し手がテンポよく進んでいます。伊藤女流三段が初手から▲2六歩△3四歩▲2五歩と進めて、里見女流名人得意のゴキゲン中飛車を牽制する出だしで対局は始まりました。
以下、里見女流名人が5筋の歩を突いた瞬間に伊藤女流三段が角交換から▲5三角と打ち込みます(上図)。9筋の突き合いのない将棋なら、二人は第45期五番勝負第3局で経験しています。そのときは△4四角▲同角成△同歩▲4八銀△2二飛▲7八玉…と進んでいます(先手勝ち)。先手が手損になりますが、後手が角交換振り飛車にすれば3三銀・4四歩型は駒組みがしにくいと判断した高等戦術です。
本局の里見女流名人は△5五角▲7七桂△7四歩から桂頭を狙う動きに出ました。9筋の突き合いのない形では、この進行も前例があって伊藤女流三段も経験しています。以下、指し手が進んで、22手目△9五歩は出だしの駆け引きを生かした手です(下図)。△7五歩▲同歩△7二飛から△7五飛と飛車をさばいたあとに△9五香と走る筋があります。
里見女流名人は下図までの消費時間が12分。類型で伊藤女流三段が経験した形に里見女流名人も工夫を施しているわけです。
(銀杏)
本局の観戦記は主催紙のスポーツ報知に掲載されます。観戦記担当は松本哲平さんです。
スポーツ報知には、数日前に五番勝負の特集記事が掲載されました。ネットに両対局者のインタビューがアップされています。すでに対局は始まっていますが、両者の思いを読み進めたうえで観戦されると、より深く楽しめることでしょう。
【里見香奈女流名人、20代最後のタイトル戦「大切に、悔いなく戦いたい」 : スポーツ報知】
https://hochi.news/articles/20220111-OHT1T51188.html
【伊藤沙恵女流三段、9度目挑戦で初の戴冠へ「自分をもっと高めて、必ず成し遂げたい」 : スポーツ報知】
https://hochi.news/articles/20220111-OHT1T51192.html
(1月16日のスポーツ報知の一面)
(今日のスポーツ報知には、本局の前日の記事のほかに観戦記が掲載されている。観戦記は小島渉さんによる▲香川愛生女流四段-△加藤圭女流二段戦の最終譜)
(銀杏)