みなさんこんにちは。伊藤沙恵女流名人に西山朋佳女王・女流王将が挑戦する、第49期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負第2局は1月22日(日)に島根県出雲市「出雲文化伝承館」で行われます。
対局開始は9時、持ち時間は各3時間、昼食休憩は12時から13時。先手は西山女王・女流王将。立会人は畠山鎮八段、記録係は佐々木海法女流1級。スポーツ報知の観戦記は小暮克洋さんが執筆します。
現地大盤解説会は解説を村田智弘七段、聞き手を室田伊緒女流二段が担当します。
本局の中継は棋譜・コメント入力を夏芽、ブログを翔がお送りします。よろしくお願いいたします。
【報知新聞社】
https://hochi.news/shogi-igo/
【株式会社ユニバーサルエンターテインメント】
https://www.universal-777.com/corporate/culture/shogi/
【第2局の棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/49/joryumeijin202301220101.html
【大盤解説会YouTube配信】(出雲市)
https://www.youtube.com/user/cityizumo
(翔)
本局の中継は以上で終了となります。第2局は1月22日(日)に島根県出雲市「出雲文化伝承館 松籟亭」で行われます。第2局もお楽しみに。
【挑戦者・西山朋佳女流二冠が白星発進…女流名人戦第1局】
https://hochi.news/articles/20230115-OHT1T51176.html?page=1
【伊藤沙恵女流名人が黒星スタート…「気持ちを切り替える」女流名人戦第1局】
https://hochi.news/articles/20230115-OHT1T51178.html?page=1
※1月16日追記
【高見泰地七段が見た女流名人戦第1局 伊藤女流名人が金を出動させるも…西山女流二冠うまく突破】
https://hochi.news/articles/20230115-OHT1T51258.html?page=1
【開幕白星 西山朋佳女流二冠「珍しく悲観してた」 女流名人戦五番勝負第1局一夜明け】
https://hochi.news/articles/20230116-OHT1T51039.html?page=1
(紋蛇)
終局直後のインタビューを終えたあと、両者はYouTubeで中継されていたオンライン解説会に出演しました。映像は後日でも視聴が可能です。
(紋蛇)
【西山女王・女流王将の談話】
――お疲れさまでした。本局は後手番でした。序盤はいかがでしたか。
西山 複雑な局面になって、昼食休憩のあたりは模様が悪いのかなと自信はなかったのです。
――伊藤女流名人に▲5六歩(39手目)から▲4五歩(43手目)と先攻されました。どういう感触でしたか。
西山 1回は収まるのかなと思っていたんですけど。やっぱり模様が悪いのかなと思っていました。
――(47手目)▲2六飛で昼食休憩に入り、盤の前でかなり考えていらっしゃいました。
西山 △5七歩成以外にもう少し手段があるのかなと思っていたんですけど、思っていたより思わしい手がなかったです。
――模様がよくなったと思った局面はどこですか。
西山 攻めが細くて、ずっと難解だと思っていました。△6五歩(72手目)と打ったところで、少し美濃の堅さが生きる展開になったかなと思いました。
――勝ちを確信したところは。
西山 △5四金打(104手目)で勝ちになっているかなと思いました。
――全体を振り返ってどうですか。
西山 押さえ込まれる展開で、網が破れるかなというところでした。ずっと難解だと思っていました。自信のない時間が長かったので、しっかり反省したいと思います。
――次戦以降の抱負をお願いします。
西山 次は手番が決まっています。すぐに次局があるので、しっかり準備して臨みたいと思います。
【伊藤沙恵女流名人の談話】
――序盤の作戦はいかがでしょうか。
伊藤 先手番だったら押さえ込みの予定でした。
――▲4六金左(55手目)のあたりはいかがでしょうか。
伊藤 △6二角(54手目)はあまり考えていなくて。▲4六金左は押さえ込みの方針なので、そういう感じにしたかったんですけど、ちょっと苦し紛れというか。もうちょっといい手段があったかもしれないです。角同士がぶつかる形になってしまったので、苦し紛れの感じです。
――どこで苦しくなったと思ったか?
伊藤 ちょこちょこ見落としがあって、角を成りこまれてからも受けがあるんじゃないかなと思ったんですけど、思わしい受けが見えなくて。やっぱり美濃囲いが堅いので、うまい具合に右辺に逃げられればと思ったんですけど、その順が見えなくて、思っていたより厳しいのかなという感じでしたかね。
――一局を振り返って。
伊藤 押さえ込めるかどうかが大きなポイントで、その網が破れてしまった形でした。何か手段があったんじゃないかと思ったんですけど、どこかで▲2四歩を突き捨てるとか。タイミングが難しいですが、そういう手をもっと掘り下げて考えなくてはいけなかったかなと思いますね。
――西山女王・女流王将とタイトル戦の舞台で1局戦ってみて、改めてどういう印象ですか。
伊藤 攻めに特徴があって武器とされているので、本局はそれを封じ込めたかったんですけど、うまくいかなかったので反省点の多い一局となりました。
――次戦以降の抱負をお願いします。
伊藤 気持ちを切り替えて、一生懸命頑張りたいと思います。
(紋蛇)
第1局は17時16分、110手で西山女王・女流王将が勝ちました。消費時間は、▲伊藤2時間59分、△西山2時間38分(持ち時間は各3時間)。第2局は1月22日(日)に島根県出雲市「出雲文化伝承館 松籟亭」で行われます。
(牛蒡)
西山女王・女流王将戦が順調に優位を拡大しています。図は5二の金を6三に上がったところで、後の▲7四桂を受けて手堅いです。
(紋蛇)