2018年1月13日 (土)

前夜祭3

A7234 (対局者あいさつ 里見香奈女流名人)

岡田美術館を小林館長の解説で回りました。美術はあまり詳しくはないのですが、小林館長が気を使いながら、丁寧に紹介してくださっていたことがとてもうれしかったです。ありがとうございます。
女流名人戦を指させていただいていますが、1年がスタートしたという実感があります。今年も自分らしく、一日一日を充実させたいと思います。明日は力を出しきれるように持ち時間もしっかり使って頑張りたいと思います。
(以上、里見女流名人)

A7285 (対局者あいさつ 伊藤沙恵女流二段)

午前に箱根に着いて岡田美術館を回りましたが、興味深いものばかりであっという間に時間が過ぎる感覚がありました。すべてをじっくり見るとヘトヘトになるというお話がありまして、機会がありましたらじっくり見たいと思います。
女流名人戦の五番勝負は初めてですが、里見さんとはすでに何回か番勝負で対戦しています。女流名人戦では8連覇しています。それを私が何とか食い止めるという強い気持ちを持って、明日からの番勝負に臨みたいと思います。
(以上、伊藤女流二段)

A7375 (花束贈呈)

A7344 (岡田美術館から特製チョコレートが贈られた)

A7391
(書き起こし=銀杏 写真=牛蒡)

前夜祭2

A7025 (主催者あいさつ 丸山伸一・報知新聞社代表取締役社長)

私ども報知新聞社の正月は恒例の箱根駅伝で幕を開けました。その10日後に箱根町を舞台に女流名人戦五番勝負が開幕します。歴史ある二つの大勝負が箱根町で展開され、正月の風物詩として定着することを願ってやみません。里見香奈女流名人と伊藤沙恵女流二段の女流名人戦五番勝負は初めてということで、好勝負を期待しています。
(以上、丸山社長)

A7047 (主催者あいさつ 佐藤康光・日本将棋連盟会長)

将棋界は藤井聡太四段の活躍、羽生善治竜王の永世七冠達成と大きなニュースがありました。女流棋士では、里見さんが厳しい状況でも五冠堅持しました。女流名人戦では初めての顔合わせですが、ほかのタイトル戦では対局しています。ゴールデンカードといっていい対戦かと思います。
里見さんは鋭い攻め、伊藤さんは受けや入玉含みの指し方がうまいです。波長が合うのでしょうか、いつも熱戦になります。明日からの将棋も年始を飾るにふさわしい内容になると思います。
(以上、佐藤会長)

A7090 (特別協賛社あいさつ 小林忠・岡田美術館館長)

晴れがましい第1局の場を提供できるのは3回目になります。箱根町は駅伝のあと、華やかな女流名人戦を担当しまして、明日は岡田美術館の開化亭で対局が行われます。先ほど、美術館をご案内しましたが、優しくかわいらしいお二人がトップで厳しい将棋をお指しになる。気力体力をお使いになるかと思います。体に気をつけて記録や記憶に残る対局をなさっていただけたらと思います。
(以上、小林館長)

(書き起こし=銀杏 写真=牛蒡)

前夜祭1

箱根仙石原プリンスホテル」で前夜祭が開催されました。

A6726 (ホテル外観)

A6729
(牛蒡)

検分

検分は特に問題もなく、数分で終了しました。
このあと前夜祭が開催されます。

A6914 (里見女流名人)

A6904 (伊藤女流二段)

A6918 (検分の様子)

(牛蒡)

記念撮影

A6780 (岡田美術館の前で記念撮影)

A6768 (左から里見女流名人、伊藤女流二段)

A6880 (開化亭前で撮影)

左から里見咲女流初段、山口絵女流1級、相川女流初段、
里見香女流名人、中村修九段、伊藤女流二段、
清水市代女流六段(日本将棋連盟常務理事)、福崎九段

A6819 (岡田美術館の展示品を鑑賞する両対局者。左は小林忠館長)

(牛蒡)

女流名人戦五番勝負開幕

里見香奈女流名人に伊藤沙恵女流二段が挑戦する第44期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負。第1局は2018年1月14日(日)に神奈川県足柄下郡箱根町「岡田美術館 開化亭」で行われます。対局開始は9時30分。持ち時間は各3時間。先後は振り駒で決定します。

立会人は中村修九段、記録係は相川春香女流初段、スポーツ報知の観戦記担当は松本哲平さん。現地大盤解説は明日開催予定、解説は福崎文吾九段、聞き手に里見咲紀女流初段と山口絵美菜女流1級です。日本将棋連盟モバイルの公式ツイッターアカウント(@shogi_mobile)では、渡辺正和五段が本局を解説します。

インターネット中継は銀杏(棋譜)と牛蒡(ブログ)が担当します。よろしくお願いします。

【主催:報知新聞社】
http://www.hochi.co.jp/hobby/shogi/joryumeijin/

【特別協賛:株式会社ユニバーサルエンターテインメント】
http://www.universal-777.com/corporate/culture/shogi/

【第1局の棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/44/joryumeijin201801140101.html

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(牛蒡)

2017年2月22日 (水)

感想戦

感想戦は20時10分に終了しました。

これで第42期岡田美術館杯女流名人戦の中継を終了いたします。第43期の予選はすでに始まっています。来期もお楽しみに。

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(紋蛇)

終局直後

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(死闘を202手で制し、防衛に成功した里見女流名人)

【里見女流名人のインタビュー】

―――里見女流名人、お疲れさまでした。最終盤の形勢は二転三転したようですが、感想をお願いいたします

里見 桂香を拾ったあたりは指しやすいかなと思ったんですけど、そこからミスを重ねてしまって。▲8六香と打たれたところは負けになっているのかなと思っていました。

―――負けを覚悟する局面は何度もあったんですね

里見 そうですね。向こうの玉がまったく寄らない形なので。切り込まれる筋で、負けているのかなと思ったんですけど。

―――勝利を確信したのはどこでしょう

里見 △7七銀と打ち込んだところですかね。やっと勝ちになったかなと。

―――序盤について伺います。前例では飛車を引いていたようですが

里見 引く手もあると思いましたが、今回は△8四飛でやってみようかなと。

――中盤はいかがですか

里見 △3二金を打ったあと、△4四飛や△6四飛のあたりはもう少し考えるべきだったかなと。

―――女流名人8連覇、防衛の感想をお願いいたします

里見 応援してくださる方もいるので、その方々のためによかったかなと思います。自分自身としては、勝って負けても、勉強して頑張りたいと思います。

―――開幕連敗スタートについて、「こういう経験は、なかなかできることではない」という感想がありました。2連敗3連勝の結果は、女流名人戦で初めてのことです

里見 精神的な部分で、勉強になることがたくさんありました。勝っても負けても、変わらないようにいれたらいいかなと思います。

―――上田女流三段とのシリーズを振り返ってください

里見 第1局と第2局のように、早く動かれて負けてしまう将棋があったので、序盤から神経を使う勝負だったかなと思います。

―――上田女流三段とは、また第10期マイナビ女子オープンの決勝で再戦されます

里見 とにかく勉強して、頑張りたいと思います。

―――女流棋戦と奨励会の両立についてはいかがでしょう

里見 どんなときでも前向きに、日々コツコツ積み重ねていけばいいかなと思います。

Dsc_5496(敗れた上田女流三段。あと1勝が遠かった)

【上田女流三段のインタビュー】

―――お疲れさまでした。控室では何度も勝ちになったといわれていました

上田 ずっと悪くて、しかも結構悪いので、しょうがないしょうがないで指していたんですけど。△7四歩と突かれたところで、どうやるんだったかなと思いましたね。ちょっとわからなかったです。本譜は玉を中段に逃がしてしまい、馬を引きつけられてしまいました。しかし、わからなかったですね。

――秒に追われた部分もありますか

上田 そうですね。まあ、時間がないのはしょうがないんですけど。


―――勝機は複数回ありましたか

上田 あったのかもしれないですけど、わからなかったですね。入玉の筋がチラチラしていて、間違えたらだめになってしまう局面なので、もうちょっと前で何かあったかどうかですか。

―――序盤に戻ります。最終局は一直線穴熊を採用されました。

上田 一局指してみたかったので、指してみたんですけど。端を突くところで、何か有効な手があるかなと思ったんですけど、わからなかったですね。全体的に自信なかったです。

―――序盤は長考されました

上田 一手一手難しかったので、考えながら指していました。

―――控室では、中盤は馬を引きつけて先手よしといわれていましたが

上田 あ、そうなんですか。私は自信なかったんですけど。取らされた局面は自信なかったですね。歩が少ないので。

―――▲3六歩で▲2一馬も検討されていました

上田 あのあたりはいろいろあったと思うんですけど。本譜は竜を寄られて悪くなってしまいました。

―――シリーズ全体を振り返ってどうですか

上田 2連勝したときも、あとひとつという気持ちはなかったです。目の前の一局一局と思って指していたんですけど、そこで勝てなかったのは弱さですね。

―――第10期マイナビ女子オープンの決勝で再戦されます

上田 また新しい気持ちで頑張れたらと思います。

―――母として臨む、初めてのシリーズでした

上田 自分としてはあまり変わらない気持ちでやっていたんですけど、夫は大変だったかなと思います。

―――来期のリーグの抱負をお願いします

上田 1年間長いですからね。いろんな人と当たれるので、それをまた楽しみに頑張ります。

Dsc_5507(多くの報道陣が駆けつけた)

(紋蛇)

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