1974年は女流名人戦が創設された年であり、女流棋士制度が発足した年でもあります。女流名人戦は第50期、女流棋士発足50周年を迎えました。
最初の女流棋士は6人でした。蛸島女流三段は74年以前から女性プロとして活動していましたが、5人はアマチュアから女流棋士になりました。
蛸島彰子女流三段
関根紀代子女流二段
多田佳子女流二段
山下カズ子女流初段
寺下紀子女流初段
村山幸子女流初段
(段位は当時)
そして最初の棋戦が女流名人戦。女流二段以下の5人でトーナメント戦を行い、寺下女流初段が優勝。シード扱いの蛸島女流三段と寺下女流初段が三番勝負を戦い、蛸島女流三段が2連勝で初代女流名人の座に就きました。10代目が西山女流名人です。女流棋士は、現在では110人を超えています(引退・退会者を含む)。
今年6月16日には、女流棋士発足50周年記念イベントが開催されます。主催は日本将棋連盟女流棋士会と日本女子プロ将棋協会(LPSA)。2月1日には、女流棋士発足50周年実行委員のX(旧Twitter)アカウント「 @50thjyoryukishi」も開設されました。同アカウントが発信する続報をお待ちください。
【女流棋士発足50周年実行委員@50thjyoryukishi】
https://twitter.com/50thjyoryukishi
(牛蒡)
図は10時30分ごろの局面。村中七段に話を聞きました。
「後手は飛車を動かす前に2筋の歩を伸ばしています。意欲的な駒組みです。先手はそれより穏やかですね。▲4六歩(図)と突いたので、もう少し模様を張ろうとしています。後手は△7三銀から飛車を振り、矢倉に組むのが第一感です」
……と解説していたところ、図で△5三銀上が指されました。
「△7三銀とは全然違いましたね。これだと後手は居飛車もあります。3二あたりまで玉を移動してから△3五銀でしょうか。△6四銀や△5五歩~△5四銀はちょっとしっくりこない感じがします。▲3六歩は△3二飛が気になるので少し指しづらいですね」
【西山朋佳女流名人の意地の反撃か、福間香奈女流四冠の3期ぶりVか】
https://hochi.news/articles/20240204-OHT1T51052.html
(牛蒡)
明日は「いちいのホール」で大盤解説会が開かれます。参加申し込みは締め切られましたが、以下の中継ページ(YouTube)で4日、9時15分から対局の指し手と対局室の模様を、13時ごろから大盤解説会の模様を中継予定です。解説者は村中秀史七段、聞き手は和田はな女流1級です。
【第3局現地大盤解説会中継】
https://www.youtube.com/watch?v=sNS-mBRQRfM
以上で本日のブログ更新を終わります。明日もよろしくお願いします。
(牛蒡)
対局室は「いちいのホール」の5階にあります。関根名人や大山名人の書をはじめ、多くの棋士・女流棋士の色紙が飾られています。ふたりとも過去に対局した場所でもあり、検分は数分で終了しました。村中七段は第44期霧島酒造杯女流王将戦第2局(2022年)も立会人を務めています。当時のカードも西山福間戦でした。
【第3局歓迎会 両対局者が”落花生まき“で福呼び込む】
https://hochi.news/articles/20240203-OHT1T51199.html
(検分後に上座側から撮影。入り口に棋士の色紙。隣室にも色紙が飾られている)
両対局者は3日、15時ごろに「いちいのホール」(関根名人記念館)に到着。歓迎レセプションに参加し、対局に向けての決意を述べました。その後、対局室に移り、検分に臨みました。
「女流名人戦が50年という節目の年を迎えられましたこと、まことにおめでとうございます。今期の対局は、まさしく天下分け目の戦いであります。今期のポスターにもありますように、西山さまには『強く、咲き誇る』ことを、福間さまには『鋭く、返り咲く』ことを心より期待しております」
「西山さん、福間さん、お越しいただきありがとうございます。明日は関根名人記念館で第3局が行われます。おふたりとも素晴らしい将棋を指していただけると期待しております」
(野田市から対局者に記念品が、対局者から市に色紙が贈られた)
「宝珠花小僧将棋まつり」は3日に開催されました。
「宝珠花」はこのあたりの地名。「宝珠花小僧」は関根名人の若い頃の異名です。
「今年も関根名人記念館の歴史と趣きある対局場で対局させていただくことを大変うれしく思っています。星取りは厳しい状況ではありますが、変わらず頑張ってまいります。明日はよろしくお願いします」
「また野田市で対局できるということで、すごく光栄に思っております。明日は力を出しきれるように頑張ってまいります。皆さまにはお世話になります。どうぞよろしくお願いします」
(牛蒡)
西山朋佳女流名人に福間香奈女流四冠が挑戦する岡田美術館杯第50期女流名人戦五番勝負。第1局、第2局と福間女流四冠が連勝しました。第3局は2024年2月4日、千葉県野田市東宝珠花「関根名人記念館」で指されます。
対局開始は9時30分開始。持ち時間は各3時間。昼食休憩は12時から13時。西山女流名人の先手です。立会人は村中秀史七段、記録係は脇田菜々子女流初段。現地解説会(受付締切済)には村中七段と和田はな女流1級が出演します。
本局の中継は棋譜・コメント入力を八雲、ブログを牛蒡が担当します。よろしくお願いいたします。
【主催:報知新聞社】
https://hochi.news/shogi-igo/
【特別協賛:株式会社ユニバーサルエンターテインメント】
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【第3局の棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/50/joryumeijin202402040101.html
(牛蒡)