第42期五番勝負第1局 Feed

2016年1月17日 (日)

10時のおやつ

Dsc_0413 (10時になりおやつが運ばれた。清水女流六段が注文したのは、葉山の「杢のはな」から取り寄せられた和菓子。あずきのブラウニーとあずきとくるみのパイ)

Dsc_0405 (里見女流名人のおやつの注文はなかったが、両対局者の盤側には開始時からチョコレートが用意されている。ショコラティエ・三浦直樹さんによる岡田美術館オリジナルのチョコレート。岡田美術館ミュージアムショップで購入することができる)

(吟)  

里見女流名人の中飛車

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図は9時30分頃の局面。里見女流名人は開幕局に中飛車を採用した。清水女流六段は角筋を開けずに駒組みを進めている。どこで△3四歩を突くかが注目だ。

Dsc_0366 (写真は開始前、駒を並べる両対局者)

(吟) 
 

振り駒

Dsc_0370 (岡田美術館の小林忠館長が、里見女流名人の振り歩先で振り駒を行う。歩が3枚出て、里見女流名人の先手に決まった)

Dsc_0144 (こちらは昨日の検分時の様子。小林館長がリハーサルをしている)

(吟) 

対局開始

Dsc_0377 (定刻の9時、対局開始)

Dsc_0381 (先手に決まった里見女流名人。初手は▲7六歩)

Dsc_0385 (清水女流六段の2手目は△8四歩)

Dsc_0391 (3手目▲5六歩を着手する里見女流名人)

(吟)

 

おはようございます

Dsc_0347 (今朝の箱根町は曇り)

おはようございます。女流名人戦第1局は9時対局開始です。本日もよろしくお願いいたします。

Nakamuraryousuke_2 本局のTwitter解説は中村亮介五段が担当します。
下記サイトにてご覧いただけます。
https://twitter.com/shogi_mobile

(吟) 
 

2016年1月16日 (土)

前夜祭 中締め

Dsc_0335 (山口昇士・箱根町 町長)

皆さんこんばんは。この素晴らしい席にお招きいただきまして、感謝を申し上げます。岡田美術館さんは開館をして2年あまり。いまや箱根で重要な位置を占める観光地、箱根を代表する施設でございます。たいへん貢献をいただいております。この女流名人戦も、地域に何かの形で貢献をしたいという中で、決まったということでございます。先ほど、谷川会長からごあいさつをいただきました。
箱根は大涌谷周辺の火山活動によって大変な思いをしたところですが、ようやくレベルが1に下がり、普通の活火山ですよという認識をされよう、そういう状況に戻りました。年末年始、箱根駅伝も大いににぎわい、にぎわいが戻ってきた状況が見られますけれども、ここでまた女流名人戦の第1局を岡田美術館で開催ができるということは、今年は復活に向けていい年になりそうだという、めでたい、ありがたい話だというふうに思っております。改めて御礼を申し上げたい、と思っております。
おそらく女流名人と挑戦者、棋史に残る熱戦を繰り広げていただけると思いますし、報知新聞を通じて詳細に全国に発表されるということは、「女流名人戦が箱根であった。なんだ、箱根は大丈夫だ」と、大いなるアナウンスになっていただけるだろうと思っております。重ねて、感謝と御礼を申し上げたいと思います。両者の明日の対戦を楽しみに待ちたいと思います。観光で成り立つこの箱根町でございます。これからも箱根にお越しをいただいて、温泉に、風景に、美術館に、楽しんでいただければと思っております。これを大きな弾みにして頑張りたいと思います。

Dsc_0339 (中締めは青野照市・公益社団法人 日本将棋連盟専務理事)

中締めを任されました、日本将棋連盟の青野でございます。本日は遠くから多数の方が前夜祭にお集まりいただきまして、本当にありがとうございます。ファンの方、そして関係者の方に、御礼を申し上げたいと思います。
この42期になります女流名人戦も、岡田美術館杯としう新しい冠をいただいて、まったく新しい棋戦に生まれ変わったような、そんな気がいたします。今日は素晴らしい前夜祭になったと思っております。明日は2人の対局が繰り広げられます。ファンの方も楽しんでいただければと思います。解説は豊川七段、本当に解説がうまくてですね、必ずどこかでだじゃれが出ます。まあ、この手は「放置」する一手だろう、という具合に出ると思いますので。
箱根町、岡田美術館さんにとって、この女流名人戦が飛躍の一助になれば、これほどうれしいことはないと思っております。それでは、明日の素晴らしい対局を祈念いたしまして、中締めのあいさつとさせていただきます。

(書き起こし・文、写真・吟)

 

前夜祭 明日の見どころ

Dsc_0300 (両対局者が退席し、会場では先崎九段、豊川七段、室谷女流二段が第1局の見どころを話した)

室谷 いよいよ明日は第42期岡田美術館杯女流名人戦第1局が始まります。ずばり見どころは。
先崎 清水さんはだいたい僕と同世代なんですが、勝負の世界で若い人と戦うのはすごい厳しい。そのあたりをどう乗り切っていくか。
豊川 里見さんは強いですよね。ただ、スポーツ報知にいろいろ書いてあります。清水さんの負けが込んでいたんですが、直近は勝ったんですね。先ほど話していたときに耳から落ちましたけれども、あれで厄が落ちたかもしれない。
室谷 私も女流名人戦リーグに入りまして、清水さんとも対局しました。清水さんは8勝1敗という圧倒的な成績での挑戦というわけですが……。
先崎 あっ、わかった。その1敗が自分ということだな。
室谷 違います。
豊川 上田さん(初美女流三段)。上田プロ。
室谷 最後はプレーオフもあるかといわれていたところですが、しっかりと勝たれて、いま絶好調の清水さんと、7連覇を狙う里見さんとの戦い。楽しみですね。

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先崎 2人は明日、大盤解説なんだよね。
室谷 今日、会場を見てまいりまして、岡田美術館の5階にあるスペースで。対局場と少し離れてはいるんですけれども。とてもきれいな会場でした。
豊川 対局場が離れにありまして、先崎さんが立会人で、盤もチェック、駒もチェック、照明もチェック、いろいろやりました。
室谷 和やかな雰囲気でしたか?
先崎 非常にいい雰囲気でした。
室谷 戦型予想は。
先崎 里見さんは居飛車も振り飛車もやるから、わからんねえ。2人でやると毎回、中終盤が盛り上がる展開になっているので、ポッキリ折れるような感じにはならないですね。
豊川 だいたい先崎さんと同歩なんですけど、あいさつも前哨戦という感じでしたね。
室谷 美術館は1時間ほど見させていただきました。
先崎 僕は台湾に行ったことが多いんですけども、台湾の国立美術館で5時間見たんですが、そのとき以来の中国の展示品を、山のように見て。でも日本も負けていないじゃないかと、こんなに素晴らしいものがあるんだと。台湾の人を招待したらいいんじゃないかという気持ちです。

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豊川 僕も先崎さんに対抗して。フランスのルーブル美術館に一度だけ行ったことがあるんですが、そのときはあんまり感じなかったんです。でも今日、入り口で見た風神・雷神ですか、あれは驚きました。あまりに巨大すぎて、見やすいように斜めになっているんですね。
室谷 風神と雷神は、足湯に入りながら見ることができるということで、先ほど行ってきました。すごいきれいでして、1時間くらい浸かってしまいました。ぜひ皆さんも。
豊川 甘いものもあるんですよね。
室谷 はい。カフェになっていまして、飲み物を飲みながら、絵も見ながら、足湯もできて、とても有意義な時間を過ごしました。

(書き起こし・文、写真・吟) 
  

前夜祭 記念品・花束贈呈

Dsc_0261 (小林忠・岡田美術館 館長と寺元晴一郎・岡田美術館 副館長から、記念品(ペアグラスセット)を受け取る両対局者)

Dsc_0265 (続いて花束も贈呈された)

Dsc_0273 (左から小林忠・岡田美術館 館長、里見女流名人、清水女流六段、寺元晴一郎・岡田美術館 副館長)

Dsc_0292 (ツーショットで撮影に応じる)

(吟)
 

前夜祭 意気込みを語る

Dsc_0235 (ステージに登壇した両対局者は対局へ向けての意気込みを語った)

Dsc_0242 (里見女流名人)

皆さまこんばんは。高いところから失礼いたします。本日はこのような盛大な前夜祭を開いていただき、本当にありがとうございます。感謝しております。ファンの皆さま方、来ていただきましてありがとうございます。私は箱根に来させていただくのは今回が初めてでして、バスでここまで来たのですが、景色がきれいで、眺めながら楽しんで来ることができました。また岡田美術館も見学いたしまして、私は美術は知識が乏しいのですが、館長さま、副館長さまに説明をしていただきまして、楽しく拝見いたしました。
毎年、年が変わって女流名人戦で第1局を迎えるとき、対局できるということに感謝しております。新しい気持ちで毎年いいスタートを切れるように、気持ちを切り替えて臨もうと心がけております。挑戦者は清水さんなのですが、思いきりぶつかっていこうと思います。明日は精いっぱい、盤に集中したいと思います。最後になりましたが、報知新聞社さま、ユニバーサルエンターテインメントさま、岡田美術館さま、箱根の関係者の皆さま、今日明日とお世話になります。どうぞよろしくお願いいたします。

Dsc_0252 (清水女流六段)

皆さま、こんばんは。挑戦者の清水市代です。どうぞよろしくお願いいたします。本日はこのように温かい前夜祭を賜りまして、本当にありがたく存じます。お正月、箱根駅伝を見ておりました。その中継を見ている中で、あ、小涌園さんだ、岡田美術館さんだ、と拝見するたびにわくわくしてきまして、箱根の美しい風景が映し出されるたびに、あそこで対局ができるんだと思うと、今日という日が待ち遠しい思いで、こちらに来させていただきました。
そしてスポーツ報知さんでは、たびたび地元のボランティアに参加されている皆さんの取材を、たくさん掲載していらっしゃいました。こちら小涌園さんの山下総支配人さんの話も載っていましたけれども、大変なことがあったけれども、逆に発想の転換で、いま生き生きと頑張っていらっしゃるということを読ませていただきまして、地元の思いが詰まった、箱根の皆さんの誠実さあふれる地で、タイトル戦という大きな……(イヤリングが落ちる)大丈夫かしら、明日。対局ができるということを、私はうれしく、またありがたくも思いました。駅伝といえば、昨年12月でしょうか、女子実業団駅伝でユニバーサルエンターテインメントさんの快走を拝見いたしまして、上位入賞、誠におめでとうございました。素晴らしい走りに元気をいただきました。
対局場になります岡田美術館さんは、先ほど見学させていただきましたが、展示室に入るたびに「おお」という声をこらえてしまうほど、実際出ていたかもしれないですが、素晴らしい作品ばかりで、千年、何百年という時を経て色あせないどころか、深みと重みを増していく作品を間近で拝見いたしまして、胸を打つといいますか、心に響く、明日に向かうエネルギーをたくさんいただきました。特に小林館長のたいへん丁寧でわかりやすい解説、すごく勉強になりました。寺元副館長の、ほとばしるような熱い思いのお話をたくさん聞かせていただきまして、私の心の中も熱くなりました。ありがとうございました。
明日の対局、里見女流名人は最強のタイトルホルダーです。先ほど私に思いきりぶつかっていくとおっしゃっていましたが、やめてください。壊れてしまいますので。私のほうから思いきりぶつかっていきたいと思います。いままで長い年月、積み重ねてきたもの、身につけてきたものを、明日すべて出しきれるように、精いっぱい臨みたいと思います。皆さま、女流名人戦に注目のほど、よろしくお願いいたします。

【「箱根ホテル小涌園」キャンセル5000人の苦境も発想の転換で正月満室  : スポーツ報知】
http://www.hochi.co.jp/topics/20151230-OHT1T50217.html

(書き起こし・文、写真・吟) 
 

前夜祭 お料理

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Dsc_0219 (舟盛りで豪快な海の幸)

Dsc_0221 (お料理の前には駒形のクッキー)

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Dsc_0233 (フルーツもたっぷり)

Dsc_0157 (前夜祭で供されたお料理の一部をご紹介しました)

(吟) 

 

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