本局の模様は、楽天が運営する「Rチャンネル」で動画配信があります。13時30分から大盤解説があり、解説は都成竜馬七段、聞き手は村田智穂女流三段が担当します。
【Rチャンネル】
https://channel.rakuten.co.jp/
(夏芽)
福間香奈女流名人(女流五冠)に西山朋佳女流三冠が挑んでいる岡田美術館杯第51期女流名人戦五番勝負は、両者2勝2敗でフルセットまでもつれ込みました。
最終戦の第5局は4月11日(金)、大阪府高槻市「関西将棋会館」で行われます。福間女流名人が勝てばタイトル防衛、西山女流三冠が勝てば2年ぶりの復位です。立会人は小林裕士八段、記録係は山口稀良莉女流初段、スポーツ報知の観戦記は池田将之指導棋士五段が執筆します。
対局は10時に始まり、持ち時間は各3時間。昼食休憩は12時から13時まで。先後は振り駒で決定します。
【第5局 - 棋譜中継】
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/51/joryumeijin202504110101.html
本局の中継の棋譜コメントは武蔵、ブログの更新は夏芽が担当します。よろしくお願いいたします。
インタビューを受ける西山女流三冠。
【西山女流三冠の談話】
―― 序盤の駒組みはいかがでしたか。
「早々に銀冠に形を決めたので、ちょっと難しいかなと思っていました」
―― 午後に入って△3四飛(56手目)と引いて、▲2二角に対して△3五銀から攻めていかれました。この辺りの手応えはいかがでしたか。
「もう少し前から攻めていかないと模様が悪くなっていくのかなといったところでしたので。あまり選びたいような順ではなかったのですけれど。本譜は(攻めが)成立しているかは難しいところで。(攻めが)細いのかなと思いながら指していました」
―― どの辺りで指しやすさを感じましたか。
「8九桂を取った辺り(94手目)で、こちらも詰めろが来ないので、よくなっているかなと感じていました」
―― 一局を振り返って、どのような将棋でしたか。
「角銀と歩の交換ぐらいの形で。ギリギリの攻めだったかもしれないのですけど。分かれは結構難しいかなと思っていました」
―― 2勝2敗のタイに戻しました。最終局に向けた思いを聞かせてください。
「すぐに最終局ですので、コンディションを整えて準備したいと思っています」
同じく福間女流名人。
【福間女流名人の談話】
―― 序盤の駒組みはいかがでしたか。
「一手一手考えながらやっていました」
―― ▲9五歩(49手目)の突き捨てを入れてから▲3五歩と打たれました。この辺りはいかがでしたか。
「ちょっとよくわからなかったですけど。いつでも1歩補充できる形にしておいたほうがいいのかと思って本譜を選びました」
―― 午後は受けに回る展開が続きました。▲2七玉(71手目)と上がったところはどう見ていましたか。
「もう少し違う順を選ぶべきだったかなと。(一例として)▲2六銀や▲3六歩でしょうか」
―― 難しさを感じた局面はどの辺りでしたか。
「角銀交換になって。その辺りは難しいかなと思っていました」
―― 一局を振り返って、どのような将棋だったでしょうか。
「もう少し、しっかりした受けで対応すべきだったかなと思います」
―― 最終局に向けた思いを聞かせてください。
「集中して頑張りたいと思います」
(八雲)
岡田美術館杯第51期女流名人戦五番勝負第4局は、106手で西山女流三冠が制しました。終局時刻は16時39分。消費時間は▲福間2時間59分、△西山2時間0分。これによりシリーズ成績は福間女流名人2勝、西山女流三冠2勝のタイに。第5局は、来週の11日(金)に大阪府高槻市「関西将棋会館」で指されます。
(睡蓮)