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第68期王座戦五番勝負第1局

2020年9月 3日 (木)

振り飛車側から動く

20200903g14時12分、先手が3七の角を5九に引いたのに対し、後手が13分の考慮で△5四歩(図)と駒をぶつけていきました。戦いを起こすなら先手からかとも思われましたが、後手は待っていると▲6八角~▲3七桂~▲5九飛というように先手の形がどんどんよくなるので、動かざるをえなかったということかもしれません。中盤の小競り合いに入りそうです。

Dsc_37281 (久保九段。開戦を決断した)

(睡蓮)

銀冠穴熊対銀冠

20200903f図は13時45分過ぎの局面です。長い序盤戦になっています。後手はミレニアムから銀冠に組み替え、玉の往復運動で待ちの姿勢。一方の先手は、鉄壁の銀冠穴熊を完成させました。堅さにまさる先手としては、うまく戦いを起こすことができればリードを奪えそうです。

Dsc_38001 (永瀬王座)

(睡蓮)

秦野市内散策(2)

Dsc_3277 (今泉名水桜公園)

Dsc_3281(公園の半分以上を占める今泉湧水池の湧水量は、1日に約2500トン。池の周りには、さまざまな種類の桜が植えられている)

Dsc_3300(池では鴨が遊んでいた)

Dsc_3304(公園に隣接する曹洞宗の寺院・太岳院)

Dsc_3322(秦野には歴史の古い寺社仏閣が数多くあり、七福神と鶴亀を巡る御朱印集めコースも設定されている)

Dsc_3308(太岳院にいるのは、福禄寿と亀。福禄寿の右手に亀が乗っている)

Dsc_3305(御朱印はポストの中に)

(睡蓮)

秦野市内散策(1)

秦野市は神奈川県西部に位置し、東京都心からは車や電車で約1時間でいくことができます。市の北部には「神奈川の屋根」といわれる丹沢山地が広がり、多くの登山者が訪れます。また、市の南部の秦野盆地は地下に良質の水が豊富にたくわえられていることで知られており、秦野の湧き水群は環境庁(現環境省)の選定した全国名水百選に選ばれています。
今回は、小田急小田原線秦野駅から西隣の渋沢駅にかけて、線路の南側の地域を散策してみました。

Dsc_3243 (秦野駅北口に設置された噴泉)

Dsc_3252 (地下水をポンプでくみ上げているということで、湧き水ではないが、名水の里・秦野を象徴する場になっている)

Dsc_3256 (南口に出る)

Dsc_3258(こちらでは荒井湧水を源とする荒井用水から水を引いて、人工の流れが作られている)

Dsc_3259

Dsc_3265

(睡蓮)

昼食休憩明けの対局室

Dsc_37851 (永瀬王座は12時54分に盤の前に戻った。和服からスーツに着替えている)

Dsc_38021 (久保九段が戻ったのは再開直前。こちらは羽織を脱いでいた)

Dsc_38101 (再開を告げられると、手番の久保九段はしばらく間を置いてから盤上に手を伸ばす。指し手は飛車を引く△4一飛だった)

20200903e(睡蓮)

昼食休憩時の対局室

Dsc_37611 (両対局者は、休憩入りするとすぐに席を立った)

Dsc_37591 (手番の久保九段の側から見た盤面)

Dsc_37581 (日が高くなってきたということで、塚田九段が光の入り具合を確認していた)

(睡蓮)

昼食休憩

20200903dこの局面で久保九段が16分使ったところで12時10分になり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲永瀬1時間25分、△久保1時間43分。昼食の注文は、永瀬王座が「陣屋カレー(ビーフ)、抹茶、アイスコーヒー、グレープフルーツジュース」、久保九段が「陣屋カレー(ビーフ)、アイスコーヒー」。対局は13時に再開されます。

Dsc_37771

Dsc_37831

※対局者とは別に注文したものを撮影しています。

(睡蓮)

千日手は回避

20200903c図は11時30分過ぎの局面。先手が8六の角を5九に引いたところです。ここに至るまでに互いに駒の往復運動を繰り返し、同一局面も3回出現して千日手が懸念されましたが、この▲5九角でどうやら千日手は回避されそうです。手数はすでに61手に達しています。

Dsc_37491 (控室では、塚田九段と佐々木慎七段が検討している)

Dsc_37521 (塚田九段。立会人として、千日手回避に安堵した様子だった)

Dsc_37561 (佐々木慎七段)

(睡蓮)

駒組みが続く

20200903b図は10時35分頃の局面です。ともに1手に10分以上使うことはなく、淡々と駒組みを続けています。後手はミレニアムに囲っていますが、先手が動いてこなければ、銀冠に構え直しながら待つこともありそうです。

Dsc_37051 (久保九段)

(睡蓮)

後手四間飛車の対抗形に

20200903a図は9時45分過ぎの局面です。戦型は後手四間飛車の対抗形になりました。久保九段は、先月の挑戦者決定戦でも指した7二玉型を採用しています。このあとはこの玉の位置のまま戦うこともできますし、△8一玉からミレニアムに囲う含みもあります。対する永瀬王座は、堅さ重視で穴熊に組もうとしています。

Dsc_3713 (永瀬王座)

Dsc_3717 (久保九段)

(睡蓮)

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