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対局者のおやつです。豊島七段はチーズケーキとアイスレモンティー、羽生王座はフルーツ盛り合わせとホットレモンティー。
(チーズケーキ)
(サンつがる=りんご、南水=梨、マスクメロン)
※対局者と同じメニューを別途注文して撮影しました。
(牛蒡)
14時25分、香川愛生女流王将が控室へ。室谷女流初段と検討しています。
(香川女流王将)
(香川女流王将は中村修九段門下)(牛蒡)
図は36手目△6五歩の局面。豊島七段が長考に入りました。「まずはじっと▲1六歩を検証しています。後手が振り飛車のさばきを完璧に押さえこむのは簡単ではなさそうです」と佐藤紳六段。佐藤紳六段と室谷女流初段の検討は、図から▲1六歩△6三銀▲7七歩に(1)△6四銀▲5四歩△同歩▲同飛△7四飛▲4八角(参考図)。以下(a)△7三桂は▲5二飛成△同金▲8四金が厳しく、(b)△5五歩の捕獲作戦も▲7五角でさばきを狙う順があります。図に戻って▲1六歩△6三銀▲7七歩に(2)△7五歩も▲5六飛△6四銀▲8六飛が飛車の成りこみを狙う手になります。
(佐藤紳哉六段)
(室谷由紀女流初段)(牛蒡)
(13時1分、羽生王座が対局室に戻る)
(その1分後に豊島七段)
12時になり、図の局面で昼食休憩に入りました。昼食休憩までの消費時間は▲豊島1時間11分、△羽生1時間30分(持ち時間、各5時間)。昼食の注文は豊島七段が五目チャーハンとグレープフルーツジュース、羽生王座が国産うなぎ蒲焼重とホットコーヒー。対局は13時に再開します。
(五目チャーハン)
(国産うなぎ蒲焼重)
※対局者と同じメニューを別途注文して撮影しました。(牛蒡)
(右側の部屋が九重)
「後手の基本方針は押さえこみです。序盤から積極的によさを求めていく作戦ではありませんが、先後の差が出にくい作戦選択です。5年ほど前に久保木村戦(久保利明九段-木村一基八段)でよく指されていたイメージがありますが、羽生さんがこういう指し方をするのはめずらしいですね。一方、振り飛車(先手)はさばきの技術が求められます。先手と後手でカラーがはっきり分かれる将棋です。午前中は肚のさぐりあいで推移するのではないでしょうか」(行方八段)行方八段によれば、先手の5筋位取り中飛車に対して、最近の後手の作戦は居飛車穴熊が多いとのこと。穴熊で玉を固める作戦は現代的、本譜は少し古い形です。
(行方八段)(牛蒡)
(観戦記担当の河口七段。メモをとりながら観戦している)
(継ぎ盤周辺には中村修九段、行方八段、佐藤紳六段、室谷女流初段)
(中村修九段)
(行方八段)
(佐藤紳六段)
(室谷女流初段)(牛蒡)
3手目は▲5六歩でした。今期五番勝負で初めて登場するオープニング。豊島七段が▲7六歩△8四歩に▲5六歩と突くのは4年ぶり、過去の戦績は7戦全勝です。9時35分、14手目まで進んでいます。
(振り飛車を採用した豊島七段)(牛蒡)