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玄関前の魚沼市場では、地元農家から直接仕入れた米、野菜のほか、龍言内の農園で採れた旬の野菜も販売されている。
南魚沼市では稲作と酒造が盛ん。売店では魚沼産コシヒカリ、龍言まんじゅうをはじめ、地元六日町の三大銘酒「八海山」「高千代」「鶴齢」などを取り扱っている。日本経済新聞による紹介も。
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11時ごろ、控室では中村修九段が詰将棋を創作中。なかなかうまい形ができないようだ。奥のモニタには、対局室の様子が映っている。
六日町温泉「龍言」は、上杉景勝・直江兼続ゆかりの坂戸山ふもとにある温泉旅館。施設の多くは、近郷の古民家を移築したもの。昨日関係者が到着した際に休憩した部屋は、文政年代(約250年前)の武家屋敷「幽鳥の間」。いろりには最近になって火を入れたが、ここ数日は天気がいいため消しているそうだ。
羽生王座が駒袋を開け、駒を並べていく。と、「あっ」と羽生王座が声を出し、「失礼」と言って駒の山に再び手を伸ばした。王将と玉将を取り違えたのだ。中村六段が耳をかく。珍しい出来事。駒を並べる間、羽生王座の柔和な表情が印象的だった。
中村六段、続いて羽生王座が入室。中村六段のお盆には、この五番勝負で定番になったスポーツドリンク、栄養ドリンクが用意されていた。