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第60期王座戦五番勝負第3局

2012年9月19日 (水)

開戦

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11時15分頃、渡辺王座が△6五歩と開戦した。
「▲同歩が自然でしょうか。▲5九角と引く手もありますが、先手番だけに選びにくい意味があります」(森下九段)

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ホテル大観(外観)

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御所湖

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(御所湖は1981年に完成したダム湖。南北朝時代の北畠少弐が住んだ滴石御所が、御所村の名を経て、御所湖と名づけられた。3月から9月まではイワナやヤマメを釣ることができ、12月には白鳥が飛来する)

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持久戦模様に

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10時40分頃の局面。先手は総矢倉、後手は雁木の陣形に組んだ。
「雁木は飛車先の歩を切らせることが多いですが、矢倉はそうではありません。飛車先の歩交換は自分の方が得というのが、後手の主張だと思います」(中村太地六段)

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渡辺王座が攻めの姿勢を示す

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図の△3一玉を目にした島九段、森下九段が、「ひえー、強気ですね」と悲鳴をあげた。
後手は△6四銀~△7五歩や△5五歩を見せて、先手に受けの手を指させようとしている。
玉形の整備を一手だけで済ませるのが、△3一玉の意図のようだ。

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9時45分頃の控室

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9時45分過ぎ、対局室から戻ってきた島九段が控室できょろきょろ。検討のための場所を探しているようだ。やがて「ここにデッドスペースがありました」と、腰を落ち着けて検討を始めた。島九段と屋敷九段は、モニタが置かれている台の脇で駒を動かしている。(棋譜コメント29手目より)

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10時少し前の局面は▲2八飛まで。

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食事のメニュー表

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飛車の引き場所

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「どこでしょうか」
「△8五飛なら、まだ第1局 と同じですよね」
「第1局は先手不満なしの分かれという評判でしたが」
「変えるなら後手の渡辺王座でしょうか」
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渡辺の選択は△8二飛。ここで第1局と別れを告げた。
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戦型は矢倉

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第3局の戦型は、第1局と同じく矢倉の△5三銀右急戦へ。
この手を見た控え室から「出ましたね」の声が上がった。
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初手は▲7六歩

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(羽生の初手は▲7六歩)

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(渡辺の2手目は△8四歩)

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