タイトル戦出場の年長記録
羽生九段はタイトル戦登場138回、タイトル獲得99期。前回のタイトル戦に出たのは2023年1月に開幕した第72期王将戦七番勝負で当時52歳でした。
50歳以上でタイトル戦に出場した棋士は過去に6人。以下は当該棋戦の番勝負第1局の時点の年齢における、年長ランキングです。羽生九段は1970年9月27日生まれ。王座戦は例年9月上旬に始まります。本局に勝てば54歳11ヵ月でのタイトル戦出場となり、大山康晴十五世名人に次ぐ記録になります。
66歳11ヵ月 大山 1990年 第15期棋王戦(挑戦者)
53歳0ヵ月 升田 1971年 第30期名人戦(挑戦者)
52歳5ヵ月 土居 1940年 第2期名人戦(挑戦者)
52歳3ヵ月 羽生 2023年 第72期王将戦(挑戦者)
50歳10ヵ月 米長 1994年 第52期名人戦(タイトル保持者)
50歳5ヵ月 二上 1982年 第40期棋聖戦(タイトル保持者)
上記のうち、米長邦雄永世棋聖と二上達也九段は防衛戦でしたから、「50代の挑戦者」としては、羽生九段が史上4人目、戦後では3人目です(土居市太郎名誉名人の名人戦は戦前)。大山十五世名人は、50代後半以降もタイトル挑戦・タイトル獲得を成し遂げています。
なお、王座戦において、挑戦者の年長記録は森けい二九段の49歳4ヵ月、王座獲得の年長記録は羽生九段の46歳0ヵ月です。全棋戦を通じて、タイトル奪取の年長記録は56歳11ヵ月(第29期王将戦)、タイトル防衛は59歳0ヵ月(第31期王将戦)、いずれも大山十五世名人戦の記録です。