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羽生九段は37分の考慮で▲7八歩を指しました。手駒の歩で△7七馬を受けた手です。ただ、飛車の横利きを止めてもいるため、後手には△9八馬があります。それを承知で指したのだから、羽生九段の受けの勝負手といえるでしょう。先手玉が助かるすべは、入玉か、右辺への玉の脱出くらいしかありません。現実的には後者を目指すしかないでしょう。このあとも綱渡りの受けが求められます。残り時間は▲羽生49分、△伊藤4時間3分。
(東京の旧将棋会館。電柱につけられていた「将棋会館」の看板が外されていた)(牛蒡)