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2023年8月

2023年8月 4日 (金)

感想戦

Fujii11

Toyoshima11

Ue12

Ue13

Ue14

Fujii13

(いよいよ八冠制覇が現実的な目標になってきた)

Ue16 (22時48分に感想戦終了。一礼が交わされた)

(飛龍)

終局直後

Fujii09(勝った藤井聡太竜王・名人)

Toyoshima09 (敗れた豊島将之九段)

Ue10(すぐにインタビューが行われた)

―一局を振り返って

藤井 序盤から角を転回されて▲6四歩(51手目)と突き捨てて仕掛けていったのですが、進んでみると無理筋だったというか、それ以降は苦しい展開にしてしまったのかなと思っていました。終盤は苦しい中でどう勝負するかという局面が長く感じました。

―終盤、ポイントとなった局面は

藤井 ハッキリどこかと挙げるのは難しいんですけど……、角を取れた(125手目▲2六歩)あたりは好転していてもおかしくないかなと思ってやっていたのですが、そのあとまた負けにしてしまっているかなという気もしたので、指していても分からないことが多かったです。

Inter2_2

―勝ちになったところは

藤井 ▲3四竜(157手目)と香を取ったときに自玉が大丈夫であれば、もしかしたらいけるのかなと考えていました。

―王座初挑戦の率直な感想

藤井 王座戦ではここ数年は好結果がまったく出せていなかったので、今期、挑戦できたことはうれしく思いますし、五番勝負もしっかりいい状態で臨めればと思います。

―五番勝負は八冠の懸かるシリーズとなる

藤井 (伊藤園お~いお茶杯)王位戦も継続中ですし、直ちに意識することはないのですが、それに挑戦できるのは貴重な機会だと思うので、しっかり全力を尽くしたいと思います。

Inter1_2

―一局を振り返って

豊島 難しい将棋だったと思うのですが、多分、チャンスを逃しているんだと思いました。

―どのあたりか

豊島 いろいろあったとは思うのですが、▲3三歩(135手目)と打たれたあとに逃げ方を間違えたような。そこに至るまでも多分、いろいろ悪手を指しているんだと思います。

Inter3

―一局全体としては苦しい時間が長かったのか

豊島 いや、ハッキリしない局面が多かったなと思います。

―序盤は珍しい戦法、用意の作戦か

豊島 そうですね。

―今期王座戦を振り返って

豊島 今日の将棋がもうちょっとうまく指せそうなイメージだと思うので、反省が多い内容でした。

―藤井竜王・王位の指し手の印象は

豊島 終盤はめまぐるしく局面が変わっていったので、印象よりも対応を考える時間が長かったです。

Inter4 (多くの報道陣に囲まれてのインタビューだった)

(飛龍)

藤井聡竜王・名人が挑戦者に

Ouza202308040101159

▲藤井聡-△豊島戦は21時15分、159手で藤井聡竜王・名人の勝ちとなりました。消費時間は両者5時間(チェスクロック使用)。勝った藤井聡竜王・名人は永瀬拓矢王座への挑戦切符を獲得しました。五番勝負は8月31日(木)に神奈川県秦野市「元湯 陣屋」で開幕となります。五番勝負の日程は以下の通りです。

第1局 8/31(木)神奈川県秦野市「元湯 陣屋」
第2局 9/12(火)兵庫県神戸市「ホテルオークラ神戸」  
第3局 9/27(水)愛知県名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」
第4局 10/11(水)京都府京都市「ウェスティン都ホテル京都」
第5局 10/30(月)山梨県甲府市「常磐ホテル」 

(潤)

先手勝勢

Ouza202308040101_155

先手は後手玉に王手を続けながら自玉の詰めろを外しました。△8五玉に▲3四竜の余裕が回り、先手勝勢です。

(飛龍)

先手玉に詰めろがかかる

Ouza202308040101_136

図は△3八馬▲5九玉△4九金までの詰めろ。双方秒読みのなか、攻守逆転の趣です。

Toyoshima08(豊島九段も粘りを見せ、虎口を脱したようだ)

(飛龍)

角を捕獲

Ouza202308040101_121図で△1七角成は▲2三竜△2五玉▲1五金までの詰み。後手は角を見捨てて逃げ道を作るしかありません。

Fujii08(藤井竜王・名人は角を捕まえて光明が差したか)

(飛龍)

続いて藤井竜王・名人も秒読みに

Ouza202308040101_108図の局面で藤井竜王・名人も持ち時間を使いきり、1手60秒の秒読み勝負となりました。後手はどこかで△4四馬と指せば、すぐには寄らない形のようです。

(飛龍)

豊島九段が持ち時間を使いきる

Ouza202308040101_103図の局面で豊島九段が持ち時間を使いきりました。以降は1手60秒未満の着手となります。

(飛龍)

20時前の棋士室

20時前、棋士室では継ぎ盤を複数の棋士が囲んでいました。

Kishishitsu03 (中央は日本将棋連盟常務理事の井上慶太九段、右は本日の対局立会人の藤原直哉七段)

Kishishitsu04(新聞解説の山崎八段も活発に意見を出していた)

ほどなく▲3九香が指されました。Ouza202308040101_89_2(飛龍)

後手玉に詰めろがかかる

Ouza202308040101_79互いに残り時間が1時間を切り、終盤戦に入っています。夕食休憩明けは△6七歩成▲5一飛成△2二玉▲6七銀△3七角成▲3四銀(図)と進み、後手玉に▲2三歩△同金▲3一銀△2一玉▲4二銀成△2二玉▲3一竜までの詰めろがかかりました。

Fujii07(藤井竜王・名人が先に詰めろをかけた)

(飛龍)

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