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終局直後、両対局者にインタビューが行われました。
(勝った永瀬拓矢王座は、4連覇にあと1勝と迫った)
□永瀬王座インタビュー
―― 一局を振り返っていかがでしょうか。
永瀬 手の広い将棋ではありますが、指してみたい形のひとつでした。
―― 快勝といっていい内容だったと思います。作戦の評価はいかがでしょうか。
永瀬 囲い合う展開ではなく、全体的に判断が難しい将棋だと思っていました。
―― 手応えを感じた局面は、どの辺りでしょうか。
永瀬 ▲8二飛(91手目)と打ってよければ、先手が有利かもしれないと思っていました。
(敗れた豊島将之九段は、準備不足を反省する)
■豊島九段インタビュー
―― 一局を振り返っていかがでしょうか。
豊島 準備が中途半端でした。△3四歩(72手目)や△2五銀(76手目)がよくなかったと思います。▲3四歩(81手目)と垂らされて、きつかったです。
(武蔵)
五番勝負第3局は93手で永瀬王座の勝ちとなりました。終局時刻は17時12分。消費時間は▲永瀬3時間4分、△豊島4時間17分(チェスクロック使用)。五番勝負は永瀬王座が2勝1敗とし、タイトル防衛まであと1勝と迫りました。第4局は翌週火曜日、10月4日に神奈川県秦野市の元湯陣屋で行われます。
(飛龍)
動画配信サービス「Paravi(パラビ)」では、17時から本局の対局映像と、木村一基九段、本田小百合女流三段による解説をライブ配信します。
木村一基九段は、84手目△2二角の局面で「後手は玉形が弱いので逆転しづらい将棋になっています。永瀬王座としては分かりやすく勝ちに持っていきたいですし、豊島九段はどうやって(相手が)勝つのが難しい局面にもっていくかというところでしょう」とコメントしています。
(武蔵)