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2022年8月30日 (火)

70期記念パーティー

対局前日は王座戦の開催70期を記念したパーティーがグランドプリンスホテル新高輪で開かれました。両対局者は決意表明の後に退場。壇上のスクリーンには70年の歴史を振り返る写真が映し出されました。紹介された写真は日本経済新聞のウェブサイト(下記リンク先)から閲覧できます。歴代王座を代表して中原誠名誉王座があいさつし、和やかな雰囲気に包まれたパーティーは盛会のうちに終了しました。

【将棋王座戦 写真で振り返る70年: 日本経済新聞】
https://www.nikkei.com/telling/DGXZTS00001980Z20C22A7000000/

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■主催者挨拶
日本経済新聞社 長谷部剛・代表取締役社長

「本日は光栄なことに、歴代王座の多くの方にご出席いただいております。皆さまが繰り広げられた戦いがファンを魅了したからこそ、王座戦は70年も続けてこられたと思っております。あらためて感謝申し上げます。明日から始まる五番勝負は、永瀬王座と豊島九段の戦いになります。日頃の鍛錬の成果を存分に発揮していただければと思います」

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■王座決意表明 永瀬拓矢王座

「グランドプリンスホテル新高輪さまにうかがうのは初めてです。素晴らしい対局場を用意していただき、ありがとうございます。明日から第70期王座戦五番勝負が始まります。豊島九段は充実されている印象があります。常にタイトル戦に出られていて刺激になります。厳しい五番勝負になるかと思いますが、すべてを出しきる気持ちで一局一局を指したいと思います」

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■挑戦者決意表明 豊島将之九段

「私は3週間ほど前に新型コロナウイルスに感染してしまいまして、多くの方にご心配をおかけしました。幸い後遺症はなく、体調は回復しております。ここから少しずつ調子を上げていき、よいシリーズにできればと思っています」

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■歴代王座代表挨拶 中原誠名誉王座

「王座戦が第70期ということで大変、感慨深いですね。私は王座戦は非常に縁がありまして、これは私の師匠、高柳(敏夫)名誉九段が王座戦の観戦記を又四郎というペンネームでずいぶん長いこと書いていて、師匠が観戦記者を務めるわけですから、師匠の前では恥ずかしい将棋は指せないなと、そういうこともあっていい成績をあげられたかなと思っています。私としては16期取りましたので、そう簡単には破れないだろうと正直思ったんですね。ところが羽生さんにあっという間に簡単に抜かれたのにはあきれ返りましたね。70期という大変な長い期間を重ねまして、ありがたく思っておりますし、いろいろな思い出がありますね。明日からは永瀬王座と豊島九段という若い2人が頑張っていい将棋を指してくれることと思います。私もこういう体になりましたけども、ABEMAとかいろいろな情報がありますので、ときどきは見てますので。私も興味を持って見たいと思います」

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■来賓挨拶
東海東京証券株式会社 佐藤昌孝・代表取締役社長

「歴史のある王座戦に第69期から特別協賛をさせていただき、大変光栄です。先読みや判断力が求められる将棋と証券投資、あるいは健全な市場経済の発展に貢献しておられる日本経済新聞さまと私どもの証券会社、この2つの親和性に貴重なご縁をいただいております。今期の第2局は名古屋マリオットアソシアホテルで行われます。これを機に東海地方の将棋文化がさらに盛り上がることを期待しております。明日は対局者のお二人に大きなエールを送りたいと思います」

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■主催者挨拶
日本将棋連盟 佐藤康光会長

「本日は歴代王座の皆さまに久々にお目にかかることができました。皆さまの紡がれてきた歴史は、将棋界のかけがいのない財産です。私も第50期に羽生さんと対局させていただきました。第3局の上海対局がよい思い出です。第51期の羽生さんと渡辺(明)さんの初めてのタイトル戦も印象に残っています。今期は令和の時代を築くお二人の対局で、戦前から注目されています。第1局から熱戦が期待できると思います」

(書き起こし=牛蒡、撮影=文)

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