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2009年7月

2009年7月28日 (火)

感想戦

130 132

126

難解な将棋だった本局。感想戦にも熱が入る。

(吟)

2009年7月27日 (月)

対局直後のインタビュー

Gazou_009_2
「ずっと、苦しいと思っていました。▲8三銀(93手目)と飛車を詰ましたところは良くなった、逆転したと思ったんですけど…しかし最後に△6八金(106手目)と打たれて、いやもう、もう負け…負けたかと思いました。最後は勝ってたか、勝ちになってたか、よくわからなくて…。
終わったばかりで実感が無いのですが、ふう。今よりも強くなって…挑みたいです」(山崎七段)

Gazou_019_2
「ずっと難しかった。うーん、検討してみないとちょっとわからない。最後、▲8七玉(123手目)で詰めろが掛からないんで、どうも…。▲7五歩(63手目)には、△8四飛▲7七角△9四歩だったかもしれない。本譜は行ってしまってチャンスを与えたね。抑えなければいけなかった。指せてると思っていたんだけど、あそこで行き過ぎてしまった。」(中川七段)

(烏)

無念の中川七段

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40代でのタイトル初挑戦か、と棋界を沸かせた中川七段。本局でも中川らしさを出したが、惜しくもあと一歩届かなかった。

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感想戦を行う両対局者。中川七段はハキハキと。山崎七段は時折、観戦記者に顔を向けながら丁寧に話していた。

(吟)

西の大器ついに

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挑戦権を得た直後の山崎。まだ興奮しているのか、顔が赤く見える。

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関西棋界、期待の星と言われた山崎。嬉しいタイトル初挑戦。

(吟)

挑戦者は山崎七段に!

Ouza20090727141 

投了図は▲4六金打まで。23時01分、141手で山崎七段が勝利を納めた。勝者の山崎七段は羽生王座に挑戦することとなった。王座戦第1局は9月4日、ウェスティンホテル東京(目黒区)で開幕する。

124

(吟)

攻めを催促する山崎七段

Ouza20090727104

「山崎七段は、一貫して相手にプレッシャーを掛ける指し方をしています。▲5五歩(103手目)は相手の攻めを催促した手で、攻めてこいと言っています。形勢は山崎七段が良いでしょう。△6七金からの攻めは最後の追い込み。中川七段の攻めがどこまで届くか。両者、のこり時間も少なく大熱戦です」(飯塚六段)。

(吟)

山崎七段、優勢に

Ouza2009072798

「97手目の▲4四歩が好手ですね。山崎七段が優勢になりました。後手は金や銀を渡した瞬間に、先手から4三に打ちこむ手があるため、攻めに制約があります。そのため、後手から先手に迫る手段が見えなくなりました。山崎七段の△5二歩成・△2三歩・△4三歩の3つの軽妙な歩の使い方が光ります」(飯塚六段)。

(吟)

飛車を捕獲しにいったが・・・・

Ouza2009072789

「▲7二歩は飛車を取りに行った手ですが、局面を限定している意味があります。ただし、危険な手でもあります。たとえば△7五銀▲同金△同歩▲8三銀△8六歩の変化は、次の△6七金が厳しく後手勝ちと検討されていました。ここで後手は△5一歩と受けた訳ですが、まだもう一山ありそうです」(飯塚六段)。

(吟)

形勢急接近

Ouza2009072782

「△5七金が重くて、形勢が急接近ですね。形勢は混沌としてきました。勝敗の行方はまだわかりません。山崎七段は次の指し手が腕の見せどころですね。先手は粘りがいのある局面になっています」(飯塚六段)。

図の△5七金までの消費時間は先手は4時間21分、後手は4時間17分。

(吟)

控え室どよめく

Ouza2009072773

控え室では▲6六歩△5七銀▲6五歩で後手の攻めを呼び込むものの、まだまだと思われていた。しかし山崎の指し手は▲7八玉。この玉立ちに控え室はどよめいた。

「▲6六歩が控え室の研究の中心でした。将来、▲5五角と出る手がいい味と見られていたからです。▲7八玉は角の睨みを避けて粘りに出ました。これに対して△6四銀(△7五銀~△8六歩の狙い)が好手なのですが、その後▲7四歩と銀の土台をはずす手があり、まだまだ、はっきりとした結論は出ていません」。(飯塚六段)

(吟)

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