2014年1月29日 (水)

羽生三冠は1時間7分の長考の末、△6六歩と突き出しました。

20140129watanabehabu44_2検討陣が首をひねった突き出し。ですが、以下▲同銀△8六歩▲同歩△8二飛と進んで「好手順では」「気が付かない」という評判に変わりました。

20140129watanabehabu48_2後手は8筋にアヤをつけてから手を渡した格好になりました。後手はカウンターを狙っており、△6六歩は「先手の玉頭を薄くさせた」という意味になっています。

 

以下は現地の棋士による封じ手予想です。


「▲7七桂を予想します。△5九角を防いで仕切り直すという感じですね。(形勢について)やや先手持ちですね。玉の堅さもそうですし、歩の多さも心強いです」(飯塚七段)

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「▲5五歩でしょうか。先手がいいと思います」(吉田五段)
「難しいですね。△5九角を防いで局面をまとめる手が、具体的にパッと見えなかったので。うーん、▲5五歩にします。△6三銀と引かれたあとがわからないのですが。(△8二飛について)渡辺王将は想定していたという感じではなかったように思います」(田中悠四段)

201401291856候補にあがった▲7七桂と▲5五歩。いずれもじっと力をためる手で、二日目もねじりあいが予想されるところです。ぜひ皆様も封じ手を予想し、二日目もお楽しみください。

Dsc_0584_2 (記録係の田中悠一四段。一人で封じ手の局面を考えていた)

 

Dsc_0557 (18時から5分ほど過ぎ、渡辺明王将が出てきた。自室で封じ手を書くためだ)

Dsc_0560 (対局室で待つ羽生三冠。鋭い視線を盤上に注いでいた)

Dsc_0567 (渡辺明王将が戻ってきた)

Dsc_0569 (封筒にサイン)

Dsc_0572 (渡辺明王将が立会人の久保九段に封じ手を渡す)

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Dsc_0579 (崩された駒をしまう)

Dsc_0581 (最後に一礼。1日目が終わった)

ホテル近くのバス停「南温泉荘」から「仙石高原」へ。10分ほどで、ススキの高原を見ることができます。

 

Dsc_0490 (一直線に伸びる遊歩道)

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(15分ほどで登りきることができる)

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Dsc_0532 (戻る最中に日が暮れた)

Dsc_0539 (ススキのなかをバスが走る)

 

なお、春には野焼きが行われているようです。ススキ以外の植物が育たないようにし、景観を守る意味があります。

 

20140129watanabeakira38図は△6二金と上がった局面。

飯塚七段「ここまでの流れを整理しますと、後手は玉が薄い代わりに主導権を握ろうとしています。先手は▲9六歩、▲5七銀、▲2四歩の三手を指したい。後手は△8一飛、△3一玉を指してから△6五歩を狙う感じですね」

久保九段「私だと、▲2四歩△同歩▲6五歩と仕掛けたくなってしまうんですが。振り飛車党の手でしょうか(笑)」

飯塚七段「いやいや、なるほど。有力ですね」

実戦は単に▲6五歩と突きました。

20140129watanabehabu 先手の狙いは△8八角成▲同玉と手順に玉を入城させること。玉を深く囲えば、▲4五銀のぶつけも狙えるようになります。

Dsc_0486 (継ぎ盤には△8八角成▲同玉△6五歩▲7七銀△8一飛▲4五銀が並べられた)

飯塚七段「後手は仕掛ける態勢を作るために△8五飛としたんですよね。先手はそれを逆用して、先に仕掛けようと。後手はうまく指さないと、不安定な中段飛車をとがめられたことになってしまいます」

久保九段「いいタイミングで先手が戦いを起こしたかもしれません。後手はどうまとめるか」

羽生三冠はどう切り返すのでしょうか。ここ数手に注目です。