2016年2月16日 (火)

弘前市民会館は1964年に竣工、2014年に内装や設備が全面更新されました。桜の名所としても知られる、史跡弘前城(弘前公園)の一角にあります。近代建築家の前川國男氏が設計を担当。王将戦七番勝負の開催は、第63期第4局、第64期第7局に続いて3回目。昨年は郷田王将誕生の地となりました。

【弘前市民会館】
http://www.city.hirosaki.aomori.jp/shiminkaikan/
【第64期王将戦第7局 棋譜】
http://mainichi.jp/feature/shougi/ohsho/etc/64/150326.html
【第64期王将戦第7局 ブログ】
https://kifulog.shogi.or.jp/ousho/64_07/

B371 (弘前市民会館)

B409 (弘前市出身の洋画家・佐野ぬい氏が製作したステンドグラス)

B406

B405

弘前市(ひろさきし)は人口約18万人の都市。2006年に周辺町村と合併して新制・弘前市が誕生しました。今年は新市制10周年にあたります。青森県西部の内陸にあり、津軽氏が治めた弘前藩(通称・津軽藩)の城下町として栄えてきました。岩木山(いわきさん)と弘前城(別名・鷹岡城、高岡城)は街のシンボルといえます。リンゴは生産量日本一。春に開催される「弘前さくらまつり」は全国から観光客が訪れます。将棋ファンには、行方尚史八段と阿部光瑠六段の出身地としても知られています。

【弘前市】
http://www.city.hirosaki.aomori.jp/index.html

B264 (弘前市役所)

B266

04039 15時47分、羽生名人が▲4五歩と仕掛けました。以下△同歩▲同銀まで進んでいます。神崎七段が指摘していたシンプルな仕掛けです。

■Twitter解説■
神崎健二七段>いちばんシンプルな手順でした。▲4五歩に△同歩▲同銀△同銀▲同桂△4四銀には、乱暴ですが▲5三桂成△同銀▲4一銀となったら桂損でもかなり攻めが続きます。


B105 (対局開始前の羽生名人)

04038 「△7三桂は強気な手です。そちらが攻めてこなければ、こちらから仕掛けますよと、相手の攻めを誘っています。先手は仕掛けるしかないでしょう」(深浦九段)

「郷田さんは△7三桂にあまり時間を使いませんでしたね。用意の作戦だったのではないでしょうか」(田村七段)


■Twitter解説■
神崎健二七段>先手からは仕掛ける一手と思います。仕掛けずに、▲8八玉と囲うのは△6五歩▲同歩△7五歩と先に攻撃を加えられて、▲4八の飛車が働かないまま、自玉だけ終盤になってしまいます。先手陣は受けに向いていません。次に仕掛け方をいくつか紹介いたします。

04038s1 (a)シンプルに仕掛ける。▲4五歩△同歩▲同銀△同銀▲同桂(参考1図)。ここで銀を4四に逃げるのか飛車取りに△3七角と反撃するのか……。


04038s2 (b)後手の桂頭を攻める。▲4五歩△同歩▲7五歩△同歩▲4五桂(参考2図)。▲7四歩があるので後手は銀を逃げるわけにはいきません。△4五同銀▲同飛に△5四角か△7六歩か……。銀桂交換となり後手からの反撃が予想されます。


04038s3 (c)4筋をからめずに、端で歩を手に入れて桂馬の頭を狙う。▲1五歩△同歩▲7五歩△同歩▲1五香(参考3図)。これは昨年夏の▲阿部光瑠六段―△千田翔太五段戦で指された攻め方でした。


04038s4 (d)端も突き捨てて攻める。▲4五歩△同歩▲1五歩△同歩▲7五歩△同歩▲4五桂(参考4図)。この手順が松尾歩八段が実戦で指された手順で、端の突き捨てが得という研究と自信を、そのときには感じました。少ない実戦例と考えつくのはこの4通り。まだまだほかの手順も考えてみます。


B386 (解説が一段落して、郷田王将の三段時代の話をする深浦九段)

B400 (田村七段は、羽生名人と対戦したときの話をしていた)

B402 (開場から1時間半で50人近いファンが来場。会場の収容人数は1000人を超える)

04031 神崎七段がポイントに挙げていた端歩で動きがありました。図の▲9六歩は5分の考慮。郷田王将の対応に注目です。最近は△9四歩のほかに△1四歩もよく指されています。端歩の関係は、中終盤の展開に影響します。まだ駒組みの途中ですが、重要な局面です。

B368 (控室のモニター。右端のテレビモニターは現地大盤解説会場を映している)