2021年1月10日 (日)

対戦成績は渡辺王将10勝、永瀬王座3勝。渡辺王将が3連勝中です。番勝負としては、第28期竜王戦挑戦者決定三番勝負と第43期棋王戦五番勝負があり、いずれも渡辺王将が制しています。
先後別では、渡辺王将は先手で7勝1敗、永瀬王座は先手で2勝3敗1千日手。今期の永瀬王座は先手番での勝率が高く「後手番は課題」と話しています。奇数局は番勝負のポイントになりそうです。渡辺王将は、永瀬王座がタイトルを獲り始めたここ2年ほどはあまり対戦していないことを踏まえて「王将戦は新しい七番勝負になる」と気を引き締めていました。

2015/01/19 渡辺勝ち 第8回朝日杯本戦 99手 角換わり・腰掛け銀
2015/04/23 千日手  第63期王座戦本戦 51手 角換わり・後手棒銀
2015/04/23 渡辺勝ち 第63期王座戦本戦 113手 横歩取り
2015/08/11 渡辺勝ち 第28期竜王戦挑決第1局 126手 矢倉
2015/08/31 永瀬勝ち 第28期竜王戦挑決第2局 104手 矢倉
2015/09/14 渡辺勝ち 第28期竜王戦挑決第3局 121手 角換わり・腰掛け銀
2017/01/16 渡辺勝ち 第58期王位戦予選 87手 横歩取り
2018/02/12 渡辺勝ち 第43期棋王戦第1局 189手 先手矢倉・後手雁木
2018/02/24 永瀬勝ち 第43期棋王戦第2局 123手 角換わり・先手棒銀
2018/03/11 渡辺勝ち 第43期棋王戦第3局 103手 角換わり・後手棒銀
2018/03/20 永瀬勝ち 第43期棋王戦第4局 161手 相掛かり
2018/03/30 渡辺勝ち 第43期棋王戦第5局 109手 相居飛車力戦
2018/07/05 渡辺勝ち 第66期王座戦本戦 114手 先手雁木
2019/05/29 渡辺勝ち 第32期竜王戦1組決勝 122手 角換わり・腰掛け銀

※上記は対戦成績。左から、日付、勝敗、棋戦名、総手数、戦型。

701017_3第1局は角換わりになりました。過去の対戦でもよく指されている戦型ですが、腰掛け銀ばかりではありません。双方の作戦に注目です。

Dsc_2317(初手▲2六歩)

Dsc_2331(2手目△8四歩)

永瀬王座は8時38分、渡辺王将は48分に入室しました。振り駒は松井市長が行い、結果は歩が5枚でした。渡辺王将の先手番です。永瀬王座は番勝負はスーツで臨むと宣言しています。この件は渡辺王将も了解済みとのことです。

Dsc_2172 

Dsc_2183 

Dsc_2208(渡辺明王将)

Dsc_2195(永瀬拓矢王座)

Dsc_2249(松井市長が振り駒を行う)

Dsc_2255(天高く駒を振った)

おはようございます。掛川は快晴ですが、朝の気温は氷点下まで下がったようで、近くの池は氷が張っていました。対局1日目のスケジュールは以下のとおりです。

09時00分 対局開始
10時30分 午前のおやつ
12時30分 昼食休憩
13時30分 対局再開
15時00分 午後のおやつ
18時00分 封じ手

Dsc_2106(掛川城)

Dsc_2349 (二の丸茶室にて)

2021年1月 9日 (土)

Dsc_2003(対局者抱負 渡辺明王将)

掛川での対局は私にとって6回目になります。ここは好きな場所の一つです。何より相性がいいんですね(過去5戦全勝)。あと、おみやげをたくさんいただけます。名産の掛川茶やフルーツですね。おみやげの量と質は日本一ではないかと思います。いつも非常に楽しみにしております。掛川城をのぞむ茶室で新年早々に対局できるのは棋士冥利に尽きますし、素晴らしい対局場を用意してくださりありがたく思います。
思い返しますと、昨年もこの場所で前夜祭や打ち上げがあり、来年は第70期ですねという話から1年たちます。まさか1年でこういう状況になると想像できませんでした。節目の70期で盛大にパーティーが開かれていたはずで、こういう状況になったのは残念ですが、こうした中で掛川対局を実施いただけることで、明日からの2日間でタイトル戦にふさわしい将棋を発信できるように頑張ります。

Dsc_2037 (対局者抱負 永瀬拓矢王座)

このような状況の中でも、将棋界を支えてくださる皆さまに厚く御礼申し上げます。こうした状況だからこそ、ファンの皆さんに楽しんでいただけるよう、自分なりに全力を尽くしたいと思います。明日からどうぞよろしくお願いいたします。

Dsc_2015


以上で対局前日のブログ更新を終わります。明日もよろしくお願いします。(牛蒡)

Dsc_1964 (開催地挨拶 伊藤勝英・島田掛川信用金庫理事長)

島田掛川信用金庫は明治12年に二宮尊徳の弟子により、報徳の理念に基づいて設立された日本最古の信用金庫です。今年11月で創業142年目を迎えます。
報徳の理念の一つに長期的視点で物事を考える重要性が説かれています。将棋も先を読んで指すことから、長期的視点の大切さがあると思いますし、報徳と将棋の精神性に相通じるものを感じます。
今年で掛川の対局は12回目になります。いつも、棋士の先生を拝見していますと、品格と落ち着きにあふれ、勝敗に一喜一憂しない姿に毎年魅了されています。コロナ禍の状況でも、将棋の文化や精神性は大事になると思います。

Dsc_2064(御礼 朝比奈豊・毎日新聞社相談役)

掛川城で王将戦の対局をしたらどうか、と構想が浮かんだのは2009年でした。この年は私の母校である掛川西高校が選抜高等学校野球大会の全国大会に出ました。また、熊本城で名人戦が行われた年でもあります。熊本城でできるなら掛川城でも、とゼロの会に話をしたら大いに賛同くださり、そのうち、官と民が自然に一体化して協賛体制になりました。
翌年の2010年には第3局でさっそく実現しました。12年からは第1局で行われるようになり、今年で10年です。王将戦が行われるようになってから掛川支部ができ、すべての小学校に将棋セットが寄付されて、子どもが楽しんでいるとのことです。
全世界がコロナ禍という状況の中ですが、渡辺王将、永瀬王座にはこうした状況だからこそ、乗り切っていくぞという願いを込めて、名勝負を期待しています。

Dsc_1969(棋士登壇)

Dsc_2086(対局者に贈られた記念品。直接は手渡さずに品目だけ読み上げられた)
・掛川深蒸し茶(大井製茶
・平松商店「あられ菓子セット」(掛川商工会議所
・よこすかしろ等のセット(掛川みなみ商工会
・夢咲紅茶ティーバックセット(JA遠州夢咲
・掛川産キウイ(掛川観光協会

※「よこすかしろ」は掛川産サトウキビから作られた地砂糖。
 【掛川伝統「よこすかしろ」製糖始まる 2020/11/27|静岡新聞SBS】
  https://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/835340.html

掛川グランドホテルで開幕セレモニーが開かれました。前夜祭に近いものですが、食事や歓談の時間はありません。出席者の人数を制限し、席の間隔は十分に空けられていました。

Dsc_1874(主催者挨拶 河野俊史・スポーツニッポン新聞社代表取締役社長)

二人の対戦は1年半ぶりとうかがっております。非常に楽しみにしています。王将戦は第1期に陣屋事件、第45期には羽生善治七冠王など、将棋界の多くの出来事を刻んできました。
このたび、記念誌を出しました。クラウドファンディングという新しい試みで、われわれの予想の3倍の支援金が集まりました。非売品でオリジナルのフォトブックも作成しました。各名場面をまとめました。今回の七番勝負で二人に名場面を作っていただきたいと思っております。

【王将戦記念誌「70年のあゆみ」を出版するプロジェクト(終了)】
https://camp-fire.jp/projects/view/301815

Dsc_1888(フォトブックを紹介。表紙は佐藤康九段の有名な写真)

Dsc_1903(主催者挨拶 佐藤康光・日本将棋連盟会長)

渡辺王将に永瀬王座が挑戦とするタイトルホルダー同士の番勝負となりました。今期はタイトルホルダーが勢ぞろいした厳しいリーグ戦でしたが、プレーオフの末に永瀬王座が挑戦者になりました。
二人はタイトル戦で戦ったこともあります。また、白熱した戦いが見られると思います。ともに作戦家ですが、渡辺王将はシャープな切れ味が持ち味、永瀬王座は独特な粘り腰を見せます。好対照な棋風で、内容の濃い勝負を見せてくれると期待しています。

【第70期王将戦 挑戦者決定リーグ戦】
https://www.shogi.or.jp/match/oushou/70/hon.html

Dsc_1941(開催地挨拶 松井三郎・掛川市長)

歴史に残るすばらしい対局を見せていただきたい。平成22年の第59期を開催させていただいて以来、掛川での対局は12回目を迎えます。昨年、王将戦が終わったあと、来年は第70期になること、掛川での開幕が10回目になるということで、レセプションを盛大に開く案が出ました。そのとき、私は歴代王将をお招きし、将棋のさらなる発展、将棋の街づくりを発展させたいと考え、進めようと思っていましたが、コロナ禍の影響でできなくなったことは残念です。ただ、掛川での対局が行われることはうれしく思います。
掛川は将棋での街づくりを進めています。掛川こども王将戦は今回、将棋アプリを使って対局をしました。応募総数は予想の倍の規模ありました。将棋の魅力と関心の高さを感じます。こども王将戦は、全国各地から関心を持って参加されています。こういう大会は末永く続けていくのが大切と考えています。この王将戦が将棋界の大きな期待と関心を集め、新年最初のタイトル戦として今年の将棋界を盛り上げる第一歩となることを‌祈念しております。

Dsc_1916

揮毫の様子です。渡辺王将が揮毫中に永瀬王座がインタビューを受け、終われば交代という具合に進んでいきました。記念撮影の様子は明日の記事でお伝えします。

Dsc_1693(渡辺王将は「志高」「新慶」と書いた)

Dsc_1709 

Dsc_1756(永瀬王座は「鬼亀」と書いた)

Dsc_1726 

Dsc_1774