第73期王将戦七番勝負第1局
ABEMA配信
本局はABEMAでライブ中継が行われます。通常の配信と有料チケット購入制のペイバービュー配信(棋士解説付き)があります。
◇1日目
https://abema.tv/channels/shogi/slots/E84BoSzpGThito
◇1日目(ペイパービュー・解説有)
https://abema.tv/live-event/1ad9cc50-c0dc-4f4d-a0b2-fd758c75bd47
◇2日目
https://abema.tv/channels/shogi/slots/E84Bmd9Lza4Yjy
◇2日目(ペイパービュー・解説有)
https://abema.tv/live-event/2db32b7c-d04b-41de-84d5-2ecdd9882fc4
前夜祭(3)
【両対局者挨拶】
藤井聡太王将
「皆様、こんばんは。本日は前夜祭にお集まりいただきまして、ありがとうございます。いよいよ、これから一年の戦いが始まっていくんだなということを感じています。昨年、大田原市では祝賀会という形で歓迎をいただき、とても嬉しく思っております。また、今年もこうして大田原に来ることができまして、皆様の前で対局できることが非常に楽しみです。持ち時間が8時間と非常に長いので、一手一手、しっかり読みを入れてよい将棋が指せればと思っています。どうぞよろしくお願いいたします」
挑戦者・菅井竜也八段
「皆さん、こんばんは。自分としては、すごくいい状態で王将戦を迎えることができました。もちろん厳しい戦いになると思いますけど、自分のことを応援してくれる人もたくさんいますので、その人たちのために、あとは自分自身のために、精いっぱい振り飛車を信じて頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします」
以上で前夜祭の更新を終わります。
対局は明日9時開始です。どうぞお楽しみに。
(書き起こし=玉響)
前夜祭(2)
前夜祭(1)
前夜祭は那須野が原ハーモニーホールで18時から開催されました。
【主催者挨拶】
松木健・毎日新聞社代表取締役社長執行役員
「ここ栃木県大田原市で王将戦七番勝負の第1局が行われるのは2008年以来、16年ぶりです。源平合戦「屋島の戦い」で活躍した那須与一ゆかりの地で、藤井王将と菅井八段のどちらが見事、的を射落とすのか注目しております」
小菅洋人・スポーツニッポン新聞社代表取締役社長
「野球界のヒーローは大谷翔平さん、将棋界では藤井聡太王将。ヒーローの条件というのはいろいろありますが、まったくルールを知らない人でも強い関心を持つ。そういうことが一つの条件なんじゃないかと思います。一方、菅井竜也八段は、いま本当に油の乗り切った棋士。叡王戦も非常に濃い内容でした。そして何よりも、今年は辰年。名前に『竜』があります。ぜひ頂点を目指し、いい勝負をしてほしいと心より思っています」
羽生善治・日本将棋連盟会長
「昨年は(第7局で予定されていた藤井-羽生戦が)この場所で対局ができなくて申し訳ございませんでした(場内から笑い)。両対局者による2日制の対局は今回が初めてということで、どういった将棋が見られるのか非常に楽しみです。将棋は無限とは言わないですけれども、本当にたくさんの可能性を秘めています。私自身も一人の棋士として、明日からの対局に注目したいと思っております」
【開催地挨拶】
相馬憲一・大田原市長
「藤井王将は昨年に史上初の八冠になり、今回が今年初のタイトル戦。王将3連覇を目指すことになります。一方、菅井八段は将棋界で最も過酷といわれるリーグ戦を5勝1敗の好成績で制しました。新春の大注目カードとして、目が離せない熱い戦いになるのではないかと楽しみにしています」
【特別協賛社挨拶】
鈴木基久・綜合警備保障株式会社 取締役専務執行役員
「ALSOK杯として開催させていただくのは、第71期の王将戦からです。第71期は、まさに当時の藤井四冠が王将位を奪取された期。それ以来から応援させていただき、おかげさまで私どもに対しても大変、お問い合わせがありました。ALSOKはレスリングだけではなかったんだと評価をいただいているところです(場内から笑い)。他方、挑戦者の菅井八段は厳しいリーグ戦を勝ち抜いてこの場に立たれています。藤井八冠の一角を崩す第一人者としての役割が期待されていると考えています」
(書き起こし=玉響)
記者会見
17時から記者会見が行われました。
記者会見の前に記念撮影。大田原市のゆるキャラ「与一くん」と。
【藤井王将会見】
――大田原市での王将戦は2年前以来2回目の対局ですがご感想は。
「2年前のときも1月で、その時はやっぱり寒いなという印象があったのですが。今回はいくぶんか温かいかなとは感じました。対局場から那珂川凄く綺麗に見渡せて、集中できる凄くよい環境を今回も用意していただいたなと感じています」
――七番勝負への意気込みをお願いします。
「振り飛車のスペシャリストの菅井八段との七番勝負となりました。菅井八段とは昨年の叡王戦でも対戦して、こちらが苦戦する将棋が多くありましたので、今回も大変なシリーズになるのかなと思っています。王将戦は2日制の対局になるので、より一手一手に高い精度が求められるかなと思っているので、しっかり読みを入れて指していければと思っています」
――2024年のタイトル戦にどのような想いで臨みますか。
「王将戦からタイトル戦が続くという形になるので、なるべく調子の波を少なくして、いい状態で臨めるようにすることが必要かなと思っています」
――今回防衛されるとタイトル20期連続で獲得となり、大山康晴十五世名人の記録を更新することになりますが、そのことは意識されていますか。
「直接意識しているわけではありませんけど、大山十五世名人は本当に偉大な実績を残されている方ですので。その点で並ぶことができているということは光栄なことだと思っています。ただ、大山先生は途方もない記録もありますし、私自信が直接そういった記録を意識すうというよりは、自分は自分で一歩ずつやっていけたらないいかなと考えています」
――王将戦、栃木、大田原からスタートするということで心境を聞かせてください。
「大田原で長年、王将戦の対局を開催していただいていて。私自身、対局は2回目で、昨年は祝賀会で呼んでいただいたんですけど。いつも歓迎していただいてありがたく思っています。今年は開幕局ということで、今日の前夜祭にも多くの方に来ていただけるということで。本当に凄く注目していただける対局になるのかなと思っています。明日からはそれに応えられるように精一杯戦っていければと思っています」
――菅井八段の振り飛車にどう臨みますか。
「昨年の叡王戦では菅井八段の中盤の戦い方のうまさを感じました。序盤が大事というのはもちろんなんですが、振り飛車ですと序盤から幅広い展開があって、そこは想定しきれないところがあるかなと思っています。その序盤の構想を外れてから、中盤を戦っていく中で、うまくバランスを保っていくことが大事になっていくかなと考えています」
【菅井八段会見】
――栃木に来られたことがありますか。今回来られての印象はいかがですか。
「こちらに来たのは今日が初めてです。印象はまだそんなになくて。ついたばかりですので」
――七番勝負に懸ける意気込みは
「精一杯頑張るだけかなと思っています」
――最強の振り飛車党としての決意を聞かせてください。
「最強の振り飛車かどうかはわかりませんけど、自分の将棋のファンの方、振り飛車のファンの方は多いと思いますので。振り飛車は苦しいと言われていますけど通用することを結果で示したいと思います」
――久しぶりの2日制の対局にどう臨みますか。
「2日制は数年振りなので、やってみないと感覚を思い出せない部分があると思います。いつも以上に精度の高い将棋を指さなければいけないと思っています」
――タイトル戦から始まる1年 どのような年にしたいですか。
「勝敗とか結果でその年の印象が変わるので、少しでもいい年にしたいなと思います」
囲碁将棋プラス ライブ中継
本局の模様はYouTubeチャンネル【囲碁将棋プラス】でライブ中継が行われます。
◇メンバーシップ限定配信(有料・解説付き)1日目
解説:戸辺誠七段 聞き手:本田小百合女流三段
https://www.youtube.com/watch?v=rG10GyHmkBY
◇メンバーシップ限定配信(有料・解説付き)2日目
解説:藤井猛九段 聞き手:和田あき女流二段
https://www.youtube.com/watch?v=lBa36-peEqU
◇無料配信(対局室の配信)1日目
https://www.youtube.com/watch?v=wGrKwelrCMA
◇無料配信(対局室の配信)2日目
https://www.youtube.com/watch?v=c7kfDyq6zyk
棋譜配信は毎日新聞 王将戦特集ページで
本局の棋譜配信は毎日新聞の第73期王将戦特集ページで配信されます。また、記者会見、前夜祭の動画や、各種特集動画も配信されています。
◇第73期王将戦特集ページ
https://mainichi.jp/oshosen2024
◇棋譜配信ページ
https://mainichi.jp/oshosen2024/schedule/