17時から記者会見が行われました。
記者会見の前に記念撮影。大田原市のゆるキャラ「与一くん」と。
【藤井王将会見】
――大田原市での王将戦は2年前以来2回目の対局ですがご感想は。
「2年前のときも1月で、その時はやっぱり寒いなという印象があったのですが。今回はいくぶんか温かいかなとは感じました。対局場から那珂川凄く綺麗に見渡せて、集中できる凄くよい環境を今回も用意していただいたなと感じています」
――七番勝負への意気込みをお願いします。
「振り飛車のスペシャリストの菅井八段との七番勝負となりました。菅井八段とは昨年の叡王戦でも対戦して、こちらが苦戦する将棋が多くありましたので、今回も大変なシリーズになるのかなと思っています。王将戦は2日制の対局になるので、より一手一手に高い精度が求められるかなと思っているので、しっかり読みを入れて指していければと思っています」
――2024年のタイトル戦にどのような想いで臨みますか。
「王将戦からタイトル戦が続くという形になるので、なるべく調子の波を少なくして、いい状態で臨めるようにすることが必要かなと思っています」
――今回防衛されるとタイトル20期連続で獲得となり、大山康晴十五世名人の記録を更新することになりますが、そのことは意識されていますか。
「直接意識しているわけではありませんけど、大山十五世名人は本当に偉大な実績を残されている方ですので。その点で並ぶことができているということは光栄なことだと思っています。ただ、大山先生は途方もない記録もありますし、私自信が直接そういった記録を意識すうというよりは、自分は自分で一歩ずつやっていけたらないいかなと考えています」
――王将戦、栃木、大田原からスタートするということで心境を聞かせてください。
「大田原で長年、王将戦の対局を開催していただいていて。私自身、対局は2回目で、昨年は祝賀会で呼んでいただいたんですけど。いつも歓迎していただいてありがたく思っています。今年は開幕局ということで、今日の前夜祭にも多くの方に来ていただけるということで。本当に凄く注目していただける対局になるのかなと思っています。明日からはそれに応えられるように精一杯戦っていければと思っています」
――菅井八段の振り飛車にどう臨みますか。
「昨年の叡王戦では菅井八段の中盤の戦い方のうまさを感じました。序盤が大事というのはもちろんなんですが、振り飛車ですと序盤から幅広い展開があって、そこは想定しきれないところがあるかなと思っています。その序盤の構想を外れてから、中盤を戦っていく中で、うまくバランスを保っていくことが大事になっていくかなと考えています」
【菅井八段会見】
――栃木に来られたことがありますか。今回来られての印象はいかがですか。
「こちらに来たのは今日が初めてです。印象はまだそんなになくて。ついたばかりですので」
――七番勝負に懸ける意気込みは
「精一杯頑張るだけかなと思っています」
――最強の振り飛車党としての決意を聞かせてください。
「最強の振り飛車かどうかはわかりませんけど、自分の将棋のファンの方、振り飛車のファンの方は多いと思いますので。振り飛車は苦しいと言われていますけど通用することを結果で示したいと思います」
――久しぶりの2日制の対局にどう臨みますか。
「2日制は数年振りなので、やってみないと感覚を思い出せない部分があると思います。いつも以上に精度の高い将棋を指さなければいけないと思っています」
――タイトル戦から始まる1年 どのような年にしたいですか。
「勝敗とか結果でその年の印象が変わるので、少しでもいい年にしたいなと思います」