第67期王将戦七番勝負第3局 Feed

2018年2月 3日 (土)

第3局は2日目に現地のホテル花月、大阪の「ちゃやまちプラザ」で大盤解説会が開かれます。大阪では豊島八段の師匠、桐山清澄九段が解説者として登場します。

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■現地解説会

日時

 2月4日(日)10時~終局まで

会場

 ホテル花月2階特設会場(栃木県大田原市黒羽向町2)

解説

 木村一基九段、佐藤紳哉七段

入場料

 昼食付3,000円、観戦のみ1,000円(高校生以下は無料ですが、昼食は別途2,000円かかります)

申し込み

 ホテル花月 TEL:0287(54)1105に申し込みいただくか、当日受付で申し込みください。

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■ちゃやまちプラザ

日時

 2月4日(日)14時~終局まで

会場

 MBSちゃやまちプラザ(大阪府大阪市北区茶屋町17-1)

解説、聞き手

 桐山清澄九段、北村桂香女流初段

入場料

 一般1,500円

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豊島八段が別室に移って封じ手を記入する間、関係者が対局室に入ります。しばらくして豊島八段が戻り、久保王将に封筒を差し出し、久保王将が封筒に署名します。戻された封筒を豊島八段が木村九段に預けて、1日目が終了しました。

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副立会人の佐藤紳哉七段に今日の進行について、話を聞きました。

佐藤紳哉七段「序盤から見たことのない駒組みで差し手争いが続くかと思っていたのですが、豊島八段がいきなり仕掛けました。まさかという攻めで久保王将もびっくりされたと思います。
封じ手の局面は難しく、いい勝負と見ているのだと思います。▲6五桂に△4四銀▲5四角の変化は先手がよさそうに見えましたが、難解なのかもしれません。
最近の豊島八段らしい将棋ですね。やりにくいけど意外と難しいという変化に入って、ねじり合うことが多いんです。2日目は朝からみっちりとした終盤戦で楽しみです」

那須神社は仁徳天皇時代の創立と伝えられ、本殿と楼門が国の重要文化財に指定されています。社宝には弓の名手として知られる那須与一が奉納した太刀があり、例大祭では杉並木で流鏑馬が行われます。隣にある「道の駅 那須与一の郷」では那須与一伝承館や那須与一像を見学できます。

神社の境内には「王将防衛」と書かれた渡辺明王将(当時)の絵馬がありました。この絵馬が奉納されたのは第63期王将戦七番勝負第2局が行われた翌日。このシリーズは渡辺明王将に羽生善治三冠(当時)が挑戦、フルセットの末に渡辺明王将が初防衛を果たしました。

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図は64手目△2九飛成まで。指し手が止まらない、という感じでどんどん進んでいきます。図までは控室やTwitter解説でも示された進行です。
問題は攻めの成否、つまり形勢をどう判断するか。豊島八段は早指しで進めて自信を感じさせますが、駒損も大きそうです。

20180203_hikaesitu_2(検討する両立会人)

陣形整備を続ける久保王将に対し、豊島八段が仕掛けて戦いに入りました。飛角桂香を使って猛攻をかけています。

控室では木村九段が封じ手に向けて準備をしていました。2日発売の『将棋世界』3月号には、王将戦七番勝負第1局の記事が掲載されています。

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大田原市は栃木県の北東部に位置する市。かつて那須氏の拠点が置かれた那須与一ゆかりの地であり、松尾芭蕉が長く逗留して足跡を残した場所でもあります。自然豊かな土地で、那珂川は鮎釣りの名所として有名。王将戦の開催は13期連続です。

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