第64期王将戦七番勝負第6局 Feed

2015年3月19日 (木)

河津桜は早咲きで知られる桜で、河津町では例年2月下旬から3月上旬にかけて「河津桜まつり」が開催されます。今回は河津対局に先駆けて、3月3~4日に桜を撮影してきました。

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Dsc_0056 (本局に使用されている駒は掬水作水無瀬書の盛上げ駒)

Dsc_0270 (普段はショーケースに飾られているが、本局に使用されている。「今井荘」所蔵のものだ。

Dsc_0286_2 (昼食休憩時、先手の郷田九段側から見た盤面)



__kifu_for_windows_pro_v6_63_1__t_3▲2四歩と郷田九段が垂らした手に対し、渡辺王将が11分使って昼食休憩に入った。消費時間は▲郷田九段1時間16分、△渡辺王将1時間43分。

昼食の注文は渡辺王将が海鮮丼、郷田九段が天ぷらうどん(温)。対局は13時30分に再開される。

Dsc_0277 (渡辺王将の注文は海鮮丼)

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Dsc_0283 (天ぷらうどん)

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前局の第5局は後手の郷田九段が△6三歩と打った。これまで△7五歩、△6三角、△9五歩は指されていたが、図の△4三金左は渡辺王将の新機軸だ。「3筋、4筋を手厚くした手ですね。これは郷田さんが時間を使うと思います」と木村八段。
玉の横から離れた金だが、渡辺王将の新構想は実を結ぶのか。このあとの進行に注目だ。

Dsc_0208 (新機軸を見せた渡辺王将。防衛へ向けて新たなる一手で勝負だ)

前期王将戦は渡辺王将に羽生善治三冠(当時)が挑んだ。最終局までもつれ込んだ第7局は「今井荘」にて行われた。図の△8六歩から渡辺王将が襲い掛かり混戦を制し、4勝3敗で防衛を決めた。

第63期王将戦七番勝負第7局  
平成26年3月26・27日 於・静岡・「今井荘」

持ち時間    ▲三冠 羽生 善治
各8時間            △王将 渡辺    明

▲7六歩  △3四歩  ▲2六歩  △5四歩  ▲2五歩  △5二飛  ▲4八銀 
△5五歩 ▲6八玉  △3三角  ▲3六歩  △4二銀  ▲3七銀 △5三銀
▲4六銀  △4四銀▲5八金右△6二玉 ▲7八玉  △7二玉  ▲7七角 
△8二玉 ▲6八金寄△9二香▲8八玉  △9一玉  ▲9八香  △8二銀 
▲9九玉  △7一金 ▲8八銀  △9四歩▲9六歩  △7四歩  ▲1六歩 
△1四歩  ▲8六角  △8四歩  ▲3八飛  △5一角▲3五歩  △8五歩
▲7七角  △3五歩  ▲同  銀  △4五銀  ▲3四銀(封じ手)
△5四銀▲5六歩  △7五歩  ▲5五歩  △7六歩  ▲6六角  △6五銀
▲4三銀成△7二飛▲3九角  △8六歩(図) 

1txt58▲7八金上△7三角  ▲5三成銀△5二金▲同  成銀△同  飛 ▲7五金 
△7四銀打▲6五金  △同  銀  ▲8四銀  △5五角  ▲5三歩  △8七歩成
▲同  金  △8六歩▲同  金  △8五歩  ▲5二歩成△8六歩  ▲6六歩 
△8七歩成 ▲同  銀  △8八歩▲同  玉 △6六銀  ▲7八歩  △8六歩 
▲同  銀  △7五銀  ▲6六歩  △8六銀  ▲8七歩  △同  銀成 ▲同  玉 
△8五金 ▲6五飛  △1九角成 ▲8五飛 △7四金▲8六歩  △8五金 
▲同  歩  △4九飛  ▲8三銀打△8九飛成 ▲7六玉  △7二銀
▲1七角  △8三銀左 ▲同  銀成△5六銀   
まで、110手で渡辺    明王将の勝ち。
(消費時間=▲7時間55分、△7時間56分)

Dsc_0008_4 (名勝負が繰り広げられてきた今井荘。写真は昨日の夕方に撮影したもの)

Dsc_0268 (当時の封じ手もショーケースに飾られている)