図の80手目△4五馬の局面で渡辺王将が45分使って夕食休憩に入りました。休憩は30分。対局は18時30分に再開します。王将戦七番勝負での夕食休憩は、1992年の第41期以来23年ぶりです。残り時間は▲渡辺1時間55分、△郷田22分。
第64期王将戦七番勝負第5局
2015年3月13日 (金)
関西将棋会館 大盤解説会
先手ペース
郷田九段、残り時間30分を切る
17時過ぎ、郷田九段の残り時間は30分を切りました。夕食休憩の18時には秒読みになるかもしれません。渡辺王将の残り時間は2時間42分です。
郷田踏み込む
図は69手目▲8二飛の局面。控室では△2五桂と△4八角成が予想されていました。実戦は郷田九段が△4八角成と指しました。予想されていた手ですが、先手に角を渡すため、リスクもあります。
「怖いところですが、郷田九段が踏み込みました」と飯塚七段が評します。局面は激しくなりました。
佐渡のお土産
形勢は難解
2日目 午後のおやつ
ニコニコ生放送電話出演
「対局者や関係者は昨日来られ、王将と九段に花束を贈呈しました。とてもありがたい機会でした。明日から北陸新幹線が開通しますが、直江津から佐渡へのカーフェリーが4月に出航します。
佐渡は自然に恵まれていて、トキとの共存を目指しています。私たちが安全に暮らしていけるように環境に優しい農法でつくられた米を認証米として出しています。ながもは海の納豆とも呼ばれています。米、お酒、海の幸とより取り見取りです。
冬はもちろん、夏場でもブリはおすすめで、ご当地グルメとしてブリカツ丼を作りました。認証米の他に、あごだしのしょうゆをベースにしたタレを用いて、こだわりのあるブリのカツ丼です」
「立会人として、対局が行われてよかったと思います。対局は強情と強情がぶつかっていますね。後手は2七角がどうなるかが心配です」
(書き起こし=銀杏、写真=紋蛇)
飛車角交換から終盤戦へ
渡辺王将は角を逃げずに▲9二銀不成と飛車を取りました。郷田九段も△5五銀と角を取ります。▲8一銀成で郷田九段が手を止めました。
局面は終盤戦です。先手は▲2六桂が楽しみ。後手は早い寄せか攻防手を繰り出したいところです。