第64期王将戦七番勝負第4局 Feed

2015年2月17日 (火)

15時を回り対局室におやつが運ばれました。渡辺王将は「ホットコーヒー」、郷田九段は「フレッシュパイナップルジュース」。お菓子などの注文はありませんでした。両者とも早めの終局を予想しているのでしょうか。

Img_3469フレッシュパイナップルジュース(郷田九段)。

Img_3464ホットコーヒー(渡辺王将)。

浦和の名所と言えば、別所沼公園です。昨日のブログ「浦和とうなぎ」でも紹介しましたが、江戸時代にはうなぎ漁が盛んで、ここで取れたうなぎが、浦和宿や蕨宿の名物となりました。

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Img_3144美しい環境で、周辺には芸術家や文化人が多く住んでいる。

Img_3145現在はうなぎ漁は行われていないが、フナ釣りが楽しめる。

Img_3135別所沼公園の美しさを詠んだ句。

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Img_3150本局の副立会を務める阿久津八段は小・中学時代、別所沼公園の近くで暮らしていたとのこと。
「別所沼公園では、ジョギングをしたり、学校の写生会とかで行ったこともありましたかね」(阿久津八段)

2日目午後に入って、控室に棋士が来訪しました。

Img_3450 植山悦行七段(左)は蕨市在住、大野八一雄七段(右)は足立区在住。ふたりは若いころからの親友だ。

Img_3456勝又清和六段は神奈川県から来訪。

Img_3459差し入れも増えてきた。

Img_3462こちらは、さいたま市発祥のお菓子「彩果の宝石」。
写真のものは「プレミアム」で、通常のものよりフルーティーな味わいだ。

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12時30分、図の局面で郷田九段が30分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲郷田5時間46分、△渡辺5時間13分。昼食の注文は両者ともに「天ぷらそば(温)」。対局は13時30分に再開します。

Img_3409天ぷらそば(温)。

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図は12時過ぎの局面。指し手のペースが急加速して、一気に終盤戦に突入する勢いをみせています。ここまでの消費時間は▲郷田5時間16分、△渡辺5時間13分。
「どちらが勝つにしろ大差になりそうです。局面がシンプル過ぎて、混戦になるイメージがありません。(形勢は別として)居飛車はミスが許されない感じです。先手が勝つとすれば、完全に受け切って、攻め駒を全部取るぐらいでないといけない。ただ、いい受けが出れば、はっきり居飛車良しとなってもおかしくない状況です」(阿久津八段)
候補手としては▲4八銀や▲4七角が挙げられている。

Img_33062日目午前に勝負どころを迎えた郷田九段。

10時半から現地大盤解説会が始まりました。

Img_3378開始直後から8割を超す盛況。

Img_3396トップバッターは阿久津八段と高群佐知子女流三段。ふたりは滝誠一郎八段門下の姉弟弟子。

解説されていたのは1日目の34手目から△3二飛▲3六歩△3一金▲2四歩の進行について。▲3六歩は△2二飛と戻させて少し得をしようという手。対して渡辺王将は「2筋を攻められても構わない」と飛車を戻さなかった。誘われているところなので怖いが、郷田九段は2時間の大長考で▲2四歩と開戦。このあたりが両者の気合いが交錯した見応えのある応酬であったとのことです。

Img_3374同じ会場で金井恒太五段が指導対局中。

10時半を回り対局室におやつが運ばれました。注文は両者ともに「うらわろーる」。これに渡辺王将は「オレンジジュース」、郷田九段は「ホットコーヒー」が付きます。なお、郷田九段は当初コーヒーのみの注文でしたが、10時過ぎに「何か甘いものを」と追加注文があったとのことです。

Img_3366うらわろーるとオレンジジュース(渡辺王将)。

Img_3368うらわろーるとホットコーヒー(郷田九段)。

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図は10時頃の局面。1手前に打たれた△1四角は昨日のニコニコ生放送解説、佐藤天彦八段が指摘していた手。この手を見て「激しくなってきたあ!」と阿久津八段が嬉しそうに言っていました。角を手放した後手は動いていく必要があるため、激しさを増すことが確実ということです。

Img_3291渡辺王将は激しくなる手を選んだ。