前日の指し手が再現され、立会人の佐藤義則八段が封じ手開封のタイミングを計っている。

８時59分に開封。

封じ手は大方の予想通り△３五歩。郷田九段が封じ手を確認し、同時に渡辺王将が着手。

９時ちょうどに対局が再開された。

８時35分頃、外は雪が降り出した。９時過ぎには雨に変わったようだ。

郷田九段は８時41分入室。

渡辺王将は49分に入室。

記録係の読み上げに合わせて前日の指し手が再現された。

おはようございます。
第64期王将戦七番勝負第４局、対局２日目は８時50分頃より前日の指し手が再現され、９時に対局が再開されます。

対局場の浦和ロイヤルパインズホテル。

佐藤義則八段。
「後手は動きたい局面ですから△３五歩でしょうねぇ。再び△３五歩で戦いにしたい。△３五歩以下の変化ですか。先が長そうで見通しが立ちません。後手は動くか待つかですから、この局面が終わってみればターニングポイントということもあるでしょう」

阿久津主税八段。
「封じ手予想は△３五歩です。▲同歩△同銀となれば振り飛車の飛車・銀が働きます。△３五歩の瞬間に先手が何を指すか。取る一手ではありませんから。または△３五歩▲同歩△同銀に何か考えるか。渡辺さんが動いて、郷田さんがカウンターを狙う展開が考えられます。明日は午前中から激しくなりそうです」

渡辺王将が別室へ。郷田九段はまだ考慮中の雰囲気だった。

５分ほどで渡辺王将が戻ってきた。

郷田九段が封緘の署名を加える。

立会人の佐藤義則八段に封じ手が渡された。

１日目の対局が終了した。

18時を回り、図の局面で次の一手を渡辺王将が封じました。１日目の消費時間は▲郷田４時間36分、△渡辺３時間２分。対局は明日９時から指し継がれます。

本局で使用されている駒の作者「酔棋」こと、駒ジャーナリストの増山雅人さんの著書『将棋駒の世界』を、日本将棋連盟モバイルのTwitterアカウント@shogi_mobileで行う「封じ手予想クイズ」の正解者の中から抽選で３名様にプレゼントいたします。

応募方法は、日本将棋連盟モバイルのTwitterアカウント「@shogi_mobile」をご自身のTwiitterアカウントでフォローしていただき、本日19時頃にTwitterで出題する封じ手予想クイズに返信する形で、予想する指し手をご解答ください。なお、当選者は２月18日中に抽選で決定し、Twitterのダイレクトメッセージで@shogi_mobileからご連絡し、発送させていただきます。

増山雅人著『将棋駒の世界』（中央公論新社）。将棋駒に関する基礎知識や、代表的な書体、名工と呼ばれる駒師などが紹介されている。

書体を紹介するページ。

図は16時30分頃の局面。▲２四同飛までの消費時間は▲郷田３時間50分、△渡辺１時間30分。渡辺王将はこの局面で１時間ほど使っています。副立会の阿久津八段は「この戦型は差が付きやすい」と言っており、すでに緊張感の漂う局面を迎えているようです。

（副立会人の阿久津八段がニコニコ生放送へ電話出演。楽しそうに東京のスタジオと話している）

（立会人の佐藤義八段はじっとモニターを見ている）