第64期王将戦七番勝負第2局
月山富田城(1)
広瀬町(2)
広瀬町(1)
本局が行われている鷺の湯温泉は、2004年に旧安来市・伯太町と合併する前は広瀬町だった地域です。戦国時代には尼子氏が居城とする月山富田城がありました。1666年の大洪水で月山富田城(当時既に廃城)の城下町は流され、新たにつくられた集落が広瀬町の中心部となりました。
鷺の湯温泉は広瀬町の中心部から少し北にある温泉街です。こちらも大洪水で源泉が流失しましたが、明治期に源泉が再発見され、温泉街として再興しました。
今回は広瀬町役場があった地域を中心に写真で紹介します。
(富田川。奥に見えるのが三笠山で、尼子家臣・山中鹿介が三笠山にかかる三日月を見ながら「願わくば我に七難八苦を与えたまえ」と祈った)
(尼子経久像。尼子経久(1458-1541)は因幡・伯耆・出雲・石見・隠岐・播磨・美作・備前・備中・備後・安芸の11ヶ国を勢力下に収め、尼子家の全盛期を築いた)
(凛々しい馬上の姿)
対局再開(2)
対局再開(1)
昼食休憩
戦型は角換わり腰掛け銀
戦型は角換わり腰掛け銀です。第1局と同じ戦型ですが、渡辺王将は△7四歩ではなく、△6五歩と位を取る形を選びました。
上図の▲4八金は過去の実戦例にない手ですが、「このあとまた他の将棋と合流する可能性はあります」と畠山七段。参考棋譜を口頭で次々と提示してくれました。「▲斎藤(慎太郎五段)-△畠山鎮戦というのもあるのですが、それは(負けて)不愉快なのでなかったことにしてください」。斎藤五段は畠山七段門下です。
立会人の久保利明九段は「角換わりは予想していた戦型のひとつです。相居飛車にはなるかなと思っていました。いま郷田さんが▲4八金と指して工夫したところですが、どういう違いがあるのかすぐにはわからないですね。午後に入ったら郷田さんの狙いが見えてくると思います」。
(検討する畠山鎮七段、久保利明九段、香川愛生女流王将。後ろにいる東和男七段は公務のためこのあと帰阪した)
(畠山七段が演芸館で購入した「しまねっこ」とどじょうすくい踊りの菓子)