第62期王将戦七番勝負第1局 Feed

2013年1月13日 (日)

対局者に地元の特産品がプレゼントされました。

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(掛川の深蒸し茶。『丈司厳選茶』は明日の対局でも出される予定)
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(こちらもお茶。『掛川グリーンティーオードパルファム ふじのくに』)
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(『紅ほっぺ』は地元特産のイチゴ)
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(『遠州コットン』。あたたかそうだ)
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(キウイフルーツ)

【対局者あいさつ】

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(佐藤康王将 ネクタイは鮮やかな緑色)

「私は昨年も掛川で対局させていただきました。そのときに▲5七玉という反響の多い手を指しました。その後の指し方がうまくいって勝つことができて有名になって、升田幸三賞を受賞することができました。自分なりに成算のある手で、ミスもなく満足いく内容の将棋を指せた、記憶に刻まれる思い出の地の一つとなりました。
昨年は前夜祭で名産品をはじめ、いただきものをいたしまして感激しました。掛川は掛川茶やフルーツが有名でして、中でもキウイが名産と昨年知りました。私自身、キウイが好物でして印象に残りました。それで今日はネクタイをお茶やキウイの色に合わせてきました。
今回の挑戦者の渡辺竜王は棋王戦も挑戦者になり、充実している印象があります。自分なりに全力を出し切って、皆さんに喜んでいただける内容を目指して結果がついてくればと思う。ファンの皆さんの期待も大きいですので精進して一生懸命戦いたいです」

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(渡辺明竜王)

「私自身は初めての七番勝負ですが、62期という歴史と伝統のあるタイトル戦に出場できてうれしく思います。王将戦は子どものころから見ている棋戦で、一度は出てみたいと思っていました。
非常にユニークな試みのある棋戦なので、そういうところに楽しみを見いだせたらと思います。今日も下見の際に、よろいとかぶとを身に付けて撮影しました。こういうものを楽しみにしております。
茶室を下見しましたが、風情のある静かな場所で、お茶が素晴らしいということでそのお茶をいただきながら対局できるのは棋士冥利につきます。
佐藤王将に挑戦するわけですが、昨年の▲5七玉は見ていて男らしい手と感心していました。今回もギョッと驚く手が出てくると思うので十分に警戒したいと考えています。
余談ですが、趣味が競馬でして、スポニチさんはもちろん毎日新聞さんも夕刊に大きく扱っていまして、全国紙では他にないことだと思います。そんなこともあって王将戦には一度出たいと思っていました。それが叶ったので張り切って指したいです」
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【開会のあいさつ】

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(小池徹巳・日本将棋連盟掛川支部長)

【主催者あいさつ】

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(朝比奈豊・毎日新聞社代表取締役社長)

(朝比奈社長の地元は掛川でゆかりがある)
「掛川での王将戦対局は4年連続になります。最初は第3局、次に第2局、昨年と今年は第1局。掛川が将棋界の中でしめる位置が段々高くなったことをうれしく思います。立会人の青野九段によると黄金世代に対する若手世代の世代対決とのことです。ファンの皆さんも非常に注目されていると思います。米長邦雄前会長が12月18日に亡くなられ、谷川新会長が就任された。本局は谷川新体制初のタイトル戦です。ますます発展することを祈念しています」

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(森戸幸生・スポニチ代表取締役社長)

「春の訪れがすぐそこに来ています。年末に悲しい知らせに接しました。ご冥福を祈りたいと思います。佐藤王将は棋士会の会長として弔辞を述べられました。悪いような形勢でも最後は逆転すると、終盤力を分析しています。私もこの一年米長さんの姿を思い浮かべて原点に返って迫力をもって前に進みたいと考えています。王将戦第1局はその佐藤さんと挑戦者決定リーグを圧倒的な力で勝ち上がってきた渡辺竜王の戦いです。新生谷川丸の船出を飾るにふさわしい一局になると期待しています」

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(谷川浩司・日本将棋連盟会長)

「昨年は40代棋士の活躍が目立ちました。3つから6つに増えて時計の針を元に戻した一年だったと思います。その中で渡辺竜王は20代のタイトルホルダーとして孤軍奮闘し、棋王戦の挑戦者にもなりダブルタイトル戦です。20代棋士が新しい時代を築くのか1年を占うタイトル戦です。合理的な渡辺竜王、佐藤王将はロマンがある、大胆な構想を見せます。今年はいろいろな戦型が見られるのではないでしょうか」

2013年1月12日 (土)