2025年3月

2025年3月 8日 (土)

10時30分を回り、対局者のおやつが運ばれました。
注文は、永瀬九段が「あまりん(いちご)」、「深谷産いちご『あまりん』のスムージー」、「深谷プレミアムスムージー」。藤井王将が「深谷ねぎだんご」、「開運渋沢栄一オレ」。

Img_6742 永瀬九段の注文。

Img_6751 藤井王将の注文。

本局は現地と駒テラス西参道で大盤解説会が開催されます。

★現地大盤解説会(事前申込制で締切りました)
3月8日(土)13時30分~18時まで 解説:金井恒太六段、香川愛生女流四段
3月9日(日)10時~終局まで 解説:金井恒太六段、門倉啓太六段、香川愛生女流四段

★駒テラス西参道大盤解説会(東京都渋谷区代々木4-16)
3月9日(日)16時~終局まで
解説は飯島栄治八段、加藤結李愛女流二段
先着40名まで。受付は開始時間の10分前を予定。
https://www.shogi.or.jp/event/2025/02/_alsok745.html

Img_6717 定刻となり、一礼をかわして対局が始まった。

Img_6722 永瀬九段の初手は▲2六歩。

Img_6726 藤井王将は△3四歩と応じた。意表の一手。藤井王将が公式戦で2手目に△3四歩と指すのはプロになってから初めてだ。

Img_6729 △3四歩と見た永瀬九段がしばし手を止めた。

Img_6734 1分使って▲7六歩と進めた。

2025030813図は9時45分頃の局面。
2手目に意表の△3四歩と突いた藤井王将は、その後△4四歩と角道を止めて左美濃に構えました。ここから△4三金と高美濃に組んでいくのか、△4三銀と雁木模様に進めるのか。選択肢の広い序盤になりました。

【追記】9時50分頃、藤井王将は図から△4三銀と上がり、雁木模様に進めました。

Img_6667 対局室には永瀬九段が先に入室。8時43分頃だった。

Img_6670 藤井王将は49分頃入室。

Img_6675 信玄袋から扇子などを取り出し支度を整える。

Img_6684 藤井王将が駒を取り出し、対局準備が始まった。

Img_66861 王将を並べる藤井王将。

Img_6692

Img_6704 永瀬九段は静かな手つきで並べていた。

おはようございます。
深谷市の天気は晴れ。夕方に一時、雪の予報が出ています。最高気温は7度、最低気温はマイナス1度の予想で、冷え込みが厳しくなっています。

本日のスケジュールです。
9時 対局開始
10時半 午前のおやつ
12時半 昼食休憩
13時半 対局再開
15時 午後のおやつ
18時以降 封じ手

2025年3月 7日 (金)

本局は囲碁・将棋チャンネル、YouTubeとニコニコチャンネルの「囲碁将棋プラス」、ABEMAペイパービューで動画配信されます(いずれも有料で同内容)。
1日目の解説は阿部健治郎七段と山川泰熙四段、聞き手は内田晶さん。
2日目の解説は屋敷伸之九段と千葉幸生七段、聞き手は山根ことみ女流三段。

YouTube「囲碁将棋プラス」
ニコニコチャンネル「囲碁将棋プラス」
囲碁・将棋チャンネル
ABEMAペイパービュー(1日目)
ABEMAペイパービュー(2日目)

【花束贈呈】

Img_6571

Img_6577 プレゼンターは深谷市立八基小学校の児童4名。

【記念品贈呈】

Img_6594最初のプレゼンターは、小島進・深谷市長と深谷市のイメージキャラクター「ふっかちゃん」。

Img_6599次は、村岡正巳・深谷商工会議所 会頭。

Img_6607 最後に、沼尻芳治・ふかや市商工会 会長。

【対局者挨拶】

Img_6622 藤井聡太王将。
「私が深谷に伺うのは今回が初めてです。深谷ネギで知られる、ネギの名産地。私もネギは大好物です。先ほどネギを含めた野菜の詰め合わせをいただきましたが、思った以上の重量があって、ちょっとびっくりしました。ネギ以外にもたくさんの特産品があるということ楽しみです。対局場の旧渋沢邸宅は、落ち着いた雰囲気で、対局にぴったりの場所だと思いました。埼玉県では10年ぶりの王将戦ということで、多くの方にご注目いただけると思いますので、期待に応えられるように2日間しっかりと集中して全力を尽くしたいと思います」

Img_6628 挑戦者・永瀬拓矢九段。
「本日は、まず渋沢栄一記念館に伺わせていただきました。渋沢栄一さんのことは、私はあまり存じ上げなかったのですが、いろいろと勉強になるお話を聞かせていただきました。「中の家」の検分では、お庭など素晴らしい場所を拝見させていただきました。渋沢さんの生誕地で、いい将棋を指したいと思いました。第4局で初めて勝つことができましたが、明日も厳しい戦いになると思っています。明日からどうぞよろしくお願いいたします」

【乾杯】

Img_6645 山科武司・スポーツニッポン新聞社取締役。
「すごい熱気ですね。深谷市のアツさを感じます。最初に深谷対局のお話があってから2年越しの開催となりました。深谷市の皆さまには、それだけ王将戦開催を待ち望んでいただいたということで、ありがたく思っています」

Img_6654 乾杯のあと、両対局者は退出。報道取材もここで終了した。

以上で本日の更新を終わります。
明日の対局は9時に開始します。どうぞお楽しみに。
(書き起こし=牛蒡)

【主催者挨拶】

Img_6509 伊藤直孝・毎日新聞社 さいたま支局長。
「深谷市は渋沢栄一の生まれ故郷です。将棋がお好きだったとのことですので、生家がトップ棋士の対局場になり、喜ばれていることでしょう。埼玉県の直近の王将戦開催は、2015年の第64期までさかのぼります。この間、ほかのタイトル戦も開催がなかったそうで、10年ぶりの大一番になります。埼玉の将棋史に残る熱戦を期待しています」

Img_6537 西尾明・日本将棋連盟 常務理事。
「大隈重信邸で渋沢栄一と福沢諭吉と将棋を指し、渋沢が勝ったというエピソードがあるそうです。将棋界においては、明治時代に家元制度が終焉した後、政財界のバックアップを受け、新聞社が棋譜を発信するという形でプロ制度が作られたという歴史があります。明日の対局は、さまざまな媒体で情報が発信されます。ご注目いただければと思います」

Img_6543 小野誠司・綜合警備保障株式会社 常務執行役員。
「ALSOKといえば警備会社であります。深谷市においても、多くの企業さま、ご家庭の警備に携わっておりまして、深谷市民の皆さまの暮らしを守るべく、日々努めているところでございます。藤井王将と永瀬九段も、その点(警備・安全面)には安心していただき、明日の対局に集中していただければと思います」

Img_6556 小島進・深谷市長。
「深谷といえばネギ、そして渋沢栄一翁です。渋沢翁の新1万円札が出るということで、さまざまなイベントを開催してきましたが、今回の王将戦開催が実現して深谷市民も天国の渋沢翁も喜んでいると思います。心から歓迎いたします」

小島市長の装いの、燕尾服、シルクハット、ステッキは、渋沢栄一翁を象徴する有名なスタイルです。前夜祭会場には、小島市長の他、数名の方がこのスタイルで来場していました。

Img_6564 関係棋士紹介。
左から、金井恒太六段(大盤解説)、藤井猛九段(立会人)、藤井聡太王将、永瀬拓矢九段、佐々木慎七段(副立会人)、圓谷晴揮二段(記録係)。

(書き起こし=牛蒡)