2021年2月14日 (日)

終局直後

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■永瀬拓矢王座
―― 一局を振り返って。
永瀬 序盤は用意の作戦ではありました。全体的に手が広く、両者気を使う印象があったんですが、難しい将棋だったのかなと思います。
――どのあたりから指しやすくなったと思いますか。
永瀬 封じ手の局面は若干先手持ちかなと。ただ、まだまだ大変なので。いいと思ったのは最後のところですね。
――▲4四桂(65手目)が効いたのでは。
永瀬 ▲3四桂と▲4四桂では▲3四桂なのかなと思った。歩が7枚くらいあって、飛車が不安定なので、そこがどうなっているかなと思っていました。
――勝ちを意識したところは。
永瀬 ▲3三金(107手目)と打って受けが難しくなったかなと。
――最後はどのような心境でしたか。
永瀬 ▲2四歩(89手目)のところで▲3六銀との比較が難しかったので。▲3六銀のほうが自然ですか? ちょっとよくわからないかな、と。
――第5局に向けて。
永瀬 一局でも多く教えていただけるように、精いっぱい準備して頑張りたいと思います。

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■渡辺明王将
――2日間を振り返って。
渡辺 ちょっと早い段階でダメにしてしまった将棋でした。そうですね、初日の昼休明けくらいの攻め方がおかしくて。
――ずっと苦しかった。
渡辺 ▲4四桂(65手目)をうっかりしていたので。封じ手が過ぎて1日目が終わったところはかなり悪いと思いました。
――▲4四桂と打たれたところで封じ手か、といわれていました。
渡辺 もうダメだと思ったので、アヤを求めて指していったんですけど……。
――2日目はどうだったでしょうか。
渡辺 一応寄せ合いの形にはなりましたけど、基本的には足りないのかな、という感じでやっていました。元が足りなすぎるので、さすがにずっと足りないんだろうな、と。
――第5局に向けて。
渡辺 本局は早い段階で悪くしてしまったので、もうちょっと内容がある将棋を指さないといけないですね。