2015年3月
2015年3月27日 (金)
2015年3月26日 (木)
封じ手予想
控室の予想の本命は△9五歩。真田七段は△7四飛です。
【先崎九段】
(1)△9五歩を予想します。先手は▲同歩の一手なので、後手は3手目を一晩考えられます。この突き捨ては損にならないでしょう。△9五歩▲同歩△9七歩はホンワカした進行です。△9七歩以外にもっとアグレッシブな手があるかどうか。ゆっくり指すなら(2)△4二金上から△3一玉もあるかもしれませんね。
【真田七段】
私が嫌なのは(3)△7四飛です。以下▲7五歩は△同飛が角に当たります。(4)△7六歩▲同銀は後手の駒が圧迫されそうなので指しにくいです。
【古田初段】
△9五歩、△4四歩、△4四銀など、いろいろ考えました。本命は△9五歩。これを封じ手にして▲同歩の先を考えたいです。
【工藤さん】
私は攻め将棋なので、7五歩を取られる前に△9五歩▲同歩△9七歩と動きたいです。
封じ手
渡辺王将が封じる
図の局面で渡辺王将が次の手を封じました。1日目の消費時間は▲郷田3時間39分、△渡辺3時間59分。対局は明日27日9時から指し継がれます。
封筒に署名
動く後手、迎え撃つ先手
真田七段に今日ここまでの流れを振り返ってもらいました。
「先手になった郷田さんが相掛かりということで用意されていた作戦と思いますが、後手も6二銀型が古い形で、これも渡辺さんの用意していた作戦と思います」
「先手の▲4六歩から▲4五銀という動きが特徴的でしたね。5一金型に反応して、相手が低い形なので、攻めさせて受け止める構想に出たと。▲6六角も、手厚くして押さえ込もうというつもりです。ただ、本来は相掛かりでは先手が攻め主体ですから、(本譜の順は)曲線的ですよね。主導権が後手に渡る展開で、先手を持って勇気のいる展開だと思います。後手としてはマークしていた動きと違うのではないでしょうか。お互い読みが食い違っている可能性はあります。流れははっきりしてきました。後手の攻め駒がどれだけさばけるか、先手は攻めを封じることができるかという勝負ですね。好みの出る局面ですが、形勢はまだこれからです」