真田七段に今日ここまでの流れを振り返ってもらいました。
「先手になった郷田さんが相掛かりということで用意されていた作戦と思いますが、後手も6二銀型が古い形で、これも渡辺さんの用意していた作戦と思います」
「先手の▲4六歩から▲4五銀という動きが特徴的でしたね。5一金型に反応して、相手が低い形なので、攻めさせて受け止める構想に出たと。▲6六角も、手厚くして押さえ込もうというつもりです。ただ、本来は相掛かりでは先手が攻め主体ですから、(本譜の順は)曲線的ですよね。主導権が後手に渡る展開で、先手を持って勇気のいる展開だと思います。後手としてはマークしていた動きと違うのではないでしょうか。お互い読みが食い違っている可能性はあります。流れははっきりしてきました。後手の攻め駒がどれだけさばけるか、先手は攻めを封じることができるかという勝負ですね。好みの出る局面ですが、形勢はまだこれからです」