2021年8月25日 (水)

終局後、両対局者にインタビューが行われました。

Img_3632(終局直後の対局室)

■防衛を決めた藤井聡太王位へのインタビュー

── 本局は▲7六歩(27手目)で、ご自身の前例を離れました。
藤井 そうですね。代えて▲8七歩も読んだのですが、本譜は▲7六歩と突いてみようかなと。

── ▲7四歩(41手目)は2時間超えの長考でした。
藤井 7筋、8筋の辺りが、こちらの厚みになるかキズになるかが際どく、考えても分からない変化が多かったです。

── 1日目の形勢はどのように見ていましたか。
藤井 △4二玉(42手目)に▲5八金と上がったのですが、単に▲7七銀とかで、もっと強くいく必要があったかなと。本譜は△4四角と上がられると、次の△3三桂を防ぐのが難しくて少し損をしてしまったかなと思いました。本譜は結果的に▲8八歩と受ける形になったので、あまりうまくいっていないのかな、という印象でした。

── ▲9七桂(51手目)と跳ねた局面は。
藤井 ▲9七桂に△6六銀と取り合う変化で、こちらの玉が寄らなければ、飛車を取れるのが大きいのかなと思っていました。

── 途中で銀得になりました。
藤井 駒得なので指せるかなとは思ったのですが、▲9七桂と跳ねた形がキズなので見通しが立っているわけではなかったです。

── 後手から端攻めをされたあと、飛車角交換になった辺りは。
藤井 ▲8二飛(65手目)と先手で打つ形になったので、その辺りはこちらの主張が多いのかなと思いました。

── 全体的に振り返って。
藤井 途中、かなり長考した場面がありましたが、その辺りでどう指すか分からなくて難しい将棋だったと思います。

── 4勝1敗で王位防衛となりました。シリーズを振り返って。
藤井 勝った将棋も苦しい場面が多かったので、内容的には押されていたと思います。今回の番勝負で自分の足りない部分も見つかったので、今後に生かしたいと思います。

■敗れた豊島将之竜王へのインタビュー

── ▲7六歩(27手目)に対して△8六歩と垂らしました。
豊島 そうですね。そこまで考えていた形のひとつで、▲7六歩に△8六歩を打たない変化もあると思います。それはそれで先手が▲2四歩と合わせて動いてくる感じで難しいのかもしれませんが、通常の形に比べて変化が増えるので、本譜の△8六歩と打ってみたい局面でした。

── △4四角(44手目)は1時間53分の長考でした。
豊島 ▲5八金(43手目)で先手玉が相当堅くなっていますし、▲2九飛の味がよいので、△4四角がよくなかったかもしれません。封じ手の局面では自信がなく、△4四角がよくなかったのか、その前がよくなかったのか分かりませんが、ちょっと悪いかな思っていました。

── △8四飛(52手目)はかなりの辛抱でした。
豊島 ▲9七桂と跳ねられて、はっきり駄目にしてしまいました。△7五銀(50手目)に代えて△2二銀でも自信は持てないですが、そうやっていれば形にはなっていたかもしれません。

── シリーズを振り返って。
豊島 中盤戦で難しい局面になって、いい手が指せなかったので、これから実力をつけていかないといけないと思います。

── 叡王戦第5局も残っていて、藤井王位との戦いが続きます。
豊島 そうですね。そちらは切り替えて頑張れたらと思いますが、王位戦に関しては競ったスコアにできなかったので、楽しみにしてくださっていた方に申し訳なく思っています。

書き起こし=夏芽記者
撮影=武蔵

202108246516時頃の局面です。豊島竜王の△5四角に対し、藤井王位は▲8二飛と敵陣に飛車を打ち込んで、最短の勝ちを目指しました。△9八歩には▲8一飛成△9九歩成▲4六桂が詰めろ角取りになります。
Img_3568(銀得から着実にリードを広げる藤井王位)

Img_2804(園内は広々とした公園。春にはお花見のスポットにもなる)Img_2799(公園内にあるのは徳島城博物館。徳島市の歴史や文化を詳しく調べられる)

Img_2809(1923年から県内の市街地や山間部を走り続け、1969年7月に徳島ー小松島間の運行を最後に役目を終えた)
Img_2812(アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」に登場する車両と同じ形式の蒸気機関車)

Img_2807(徳島城を築城した蜂須賀家政公。阿波おどりも家政公時代に広まったといわれる)

旧徳島藩主蜂須賀公の居城跡に開設した公園です。市中心市街地に位置しており、 市内有数の桜の名所としても知られます。
1989年(平成元年)に市政100周年を記念して鷲の門が復元され、徳島城博物館の開館により城跡公園として整備されした。2006年(平成18年)には徳島城跡が国史跡指定となっています。

Img_2791(徳島城の正門だった鷲の門)

Img_2792

Img_2796(下乗橋。橋の前でかごや馬などの乗り物から降りて、歩いて渡ったことが名前の由来)

Img_2797