2022年5月 2日 (月)

感想戦後にインタビューが行われました。

【豊島九段の談話】
ーー 昨年、お話を聞いたときに、リーグは4勝をということでしたが。
豊島 内容はよくない将棋もあったのですが、成績的には、自分としてはよくできたのかなと。

ーー 豊島九段が紅組優勝となりました。白組優勝は池永五段に決まりました。挑戦者決定戦に向けて。
豊島 しばらく時間があるので、しっかり調整して、また頑張りたいと思います。Dsc_0978_2 (詰めろ逃れの詰めろをかけて以降も正確な指し回しで制勝した豊島九段)

【伊藤五段の談話】
ーー 初参加のリーグを終えてみて。最後まで優勝の可能性がありました。
伊藤 5局とも際どい将棋が多かったのですが、自分にしてはうまくできたかなと。負けた将棋もチャンスがある将棋だったので。

Dsc_0984 (敗れた伊藤五段はリーグ陥落となった)

Dsc_0989 (感想戦の様子)

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▲伊藤匠-△豊島戦は19時25分、106手で豊島九段の勝ちとなりました。投了以下は▲1六歩△2四玉の局面が打ち歩詰めで後手玉は詰みません。
消費時間は☗伊藤3時間59分、☖豊島3時間45分。豊島九段は4勝1敗でプレーオフ以上が確定、敗れた伊藤五段は3勝2敗の勝ち越しですが、リーグ陥落となりました。

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図は76手目△4五桂まで。豊島九段は3三にいた桂をタダのところに捨てました。これは▲5二金△同玉▲6一角以下の後手玉の詰めろを消しつつ、△5七桂成▲7九玉△7八飛以下の詰めろをかけた華麗な「詰めろ逃れの詰めろ」。実戦は△4五桂から▲同歩△6七飛▲7九玉△5七銀成と後手が詰めろ詰めろで迫っています。伊藤五段はしのげるでしょうか。

Dsc_0867 (終盤で技を見せた豊島九段)

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図は72手目△3四飛の局面。4六の角と3四の飛車が先手玉のコビンに狙いをつけています。久保九段は6筋から9筋の駒の働きが悪いのがつらいところ。実戦は▲2九桂と辛抱して、反撃のチャンスを待ちました。

Dsc_0626 (厳しく攻めかかる千葉七段)

感想戦のあとにインタビューが行われました。

【羽生九段の談話】
――今期のリーグ戦は3勝2敗で残留という結果になりました。
羽生 最初に連敗してしまって非常に苦しい状況だったんですけど、なんとかリカバリーして、残留できてよかったです。

――第34期にリーグ入りしてから30年間、残留以上という結果については。
羽生 特別、意識していたわけではないですけど、そういう数字になってよかったなと思っていますし、今期は特に幸運だったなと思っています。

――本局を総括して。
羽生 昔、何局かやったことがある将棋ではあったんですけど、お昼休みのところからは、かなり険しい形になってしまって。何か手があったらまずいと思って指していました。

――勝ちになったと思ったのは。
羽生 △3八桂成(54手目)と攻め合って、ちょっと残っているんじゃないかと思っていました。

Dsc_0957 (羽生九段は出だしが先手番2連敗で崖っぷちだったが、後手番3局を3連勝して残留を果たした)

【澤田七段の談話】
――今期のリーグを総括して。
澤田 今日の将棋もそうだったんですけど、負けた対局の内容がよくなかったので、その辺りが実力不足だったと思っています。

――本局を振り返って。
澤田 何かあればっていう感じだったんですけど、形勢判断ができていなくて、悲観して粘りを欠いたところはあったと思うので、その辺りが反省点ですね。

Dsc_0965 (挑戦者決定戦進出を狙う澤田七段だったが、敗れてリーグ陥落となった)

Dsc_0968 (感想戦の様子。明暗分かれた一戦だった)