お~いお茶杯第63期王位戦七番勝負第2局 Feed

2022年7月14日 (木)

「札幌の奥座敷」とも呼ばれる定山渓(じょうざんけい)は札幌市南区に位置し、札幌駅から1時間ほどの距離です。1866年頃、僧侶「美泉定山」が湯治場を作って開拓したことから、その名がつきました。支笏洞爺国立公園(支笏湖と洞爺湖の二大カルデラ湖、樽前山・羊蹄山・有珠山の火山など)内にあり、豊平川(とよひらがわ)の渓流沿いの温泉街です。北海道では代表的な温泉としても知られ、泉質は無色透明でまろやかな塩辛さが特徴のナトリウム塩化物泉(中性低張性高温泉)です。
定山渓での王位戦七番勝負の対局は、1960年の記念すべき第1期七番勝負第1局・大山康晴名人(三冠)-塚田正夫九段戦(1960年)に加えて、第2期の第4局・大山王位-丸田祐三八段戦、第3期の第4局・大山王位-花村元司八段戦があります(肩書、段位はいずれも当時。大山の3戦全勝で、後に永世王位を獲得している)。今期は60年ぶりの対局で、花村門下の深浦九段は「今回は呼んでいただき、ご縁を感じて、楽しみにきました」と話しました。

Dsc_6790_2(温泉街を流れる豊平側にかかる、月見橋)

Dsc_6518(かっぱ伝説をモチーフにした案内板)

Dsc_6521(対局場の「ぬくもりの宿ふる川」の入り口)


【定山渓観光協会公式サイト】
https://jozankei.jp/

【ぬくもりの宿ふる川】
https://www.yado-furu.com/

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2日目も午前中から指し手が止まりません。図で▲7二角が厳しいといわれています。△3一飛と逃げると、▲5四角成△同歩▲5三金△3一玉▲4二銀です。後手は1手の余裕を得れば、豊富な持ち駒を生かして反撃できますが、なかなか手番が回ってきません。

Dsc_6818(2日目朝の藤井王位)

2日目午前のおやつは、藤井王位が「MONAKA(キャラメル・ポワール)」(坂ノ上最中)と「アイスコーヒー」、豊島九段が「フルーツ盛り合わせ」です。

Dsc_6898(「MONAKA(キャラメル・ポワール)」。洋菓子テイストを取り入れた新感覚の最中で、キャラメルのムースに洋ナシのコンポートを散りばめて、ほのかにウイスキー「竹鶴」の風味をつけたもの)

【坂の上最中】
http://www.jyozankei-daiichi.co.jp/sakano_ueno_monaka/product/

Dsc_6891(豊島九段は昨日に続いて、「フルーツ盛り合わせ」。ラインナップは変わっている)

Dsc_6824(記録係の岡部四段の読み上げに従って、1日目の指し手を再現する)

Dsc_6838(1日目の▲1五歩で前例から離れた)

Dsc_6844(豊島九段は△1五同香に3時間弱をかけた)

Dsc_6851(深浦九段が封筒を見せて、封が閉じられたままであることを対局者に確認する)Dsc_6858_2(鋏を使って、開封する)

Dsc_6863(「封じ手は▲3四桂です」を聞いてから、▲3四桂を着手する)

Dsc_6874(2日目が始まった)