（１面に写真入りで「羽生・広瀬息詰まる一戦」）

おはようございます。

本日も一日よろしくお願い致します。

18時52分、図の局面で羽生王位が１時間22分考えて封じる意思を示しました。

（立会人に封じ手を渡して１日目が終了）

本日の更新は以上となります。

封じ手は何でしょうか、気になるところです。

明日の中継もお楽しみに。

桐山九段の封じ手予想は△６九角。
「△２三歩と打って▲同歩△同金は２四の歩は消えますが消極的すぎますので羽生さんはやらないでしょうね。封じ手は△６九角を予想します。すごく難しい局面で封じ手になりましたね。明日の展望は激しい攻め合いになると思います。ただ一直線の攻め合いになるかどうかは分かりませんが」。

武市七段の封じ手予想も△６九角。
「封じ手予想は△６九角です。△６九角に▲２六飛△９五飛▲７九玉△７八角成▲同玉△９八歩成▲４一角△２四銀▲同飛△２三歩は先手が忙しいです。△６九角に▲２九飛は△３六角成は長い将棋 △６九角に▲４五歩なら攻め合いで早い流れになります」。

貞升女流初段の封じ手予想も△６九角。
「検討しているうちに私も封じ手は△６九角なのではないかという気がしてきました。難しい将棋で形勢はまだよく分かっていません」。

徳島「渭水苑」にいる３人の棋士はすべて封じ手として△６九角を挙げた。

■Twitter解説■
村中秀史六段＞▲２四歩と取り込みました。今日一日を通して広瀬八段の決断が早いように感じます。まだ研究手順の範囲内の可能性もあります。
▲２四歩で羽生王位の封じ手になりました。難しい局面です。一番激しい手は（１）△９五飛で、以下▲９六歩△同飛▲９七香△７六飛と進み、一気に終盤戦に突入します。ある意味決着をつけにいく手で、さすがに選ばないような気がします。(後手やや有利)
その他としては（２）△２三歩は手筋ですがこの局面で受けだけの手だと迫力に欠けます。よって、（３）△８六歩や（４）△６九角といった曲線的な指し方でしょうか。個人的には後手持ちでしたが局面自体は互角に近いと思いますので形勢判断を戻しておきます。18時半を過ぎましたが羽生王位の考慮が続いてますね。封じ手時間を過ぎての長考は珍しいように思います。私も一緒に考えていますが予想が難しいです。18時52分に封じ手となったようですね。私の予想は△８六歩にします。本日は観戦ありがとうございました。明日は注目の封じ手開封から目が離せません。それでは失礼いたします。(互角)

間もなく時刻は18時20分。

羽生王位が「図面を書いておいてください」と言ってから40分ほどが経つ。

まだ席を立つ気配は見られない。

図は17時過ぎの局面。

「▲２四歩と取り込んだらどうするんだろう。教えてほしいなあ」と桐山九段はボヤきます。

一手一手が難しい局面になっています。

（門から玄関まで、３０メートルほど青い御影石を張り巡らせている）

（右は玄関。左に行けば渭水苑（１）で紹介した室町風枯山水がある）