第56期王位戦七番勝負第4局 Feed

2015年8月18日 (火)

11時30分現在、羽生王位が▲5八金右と上がった局面で、広瀬八段が長考しています。

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◆塚田九段のコメント◆

「▲7八金の方が普通だと思いましたが▲5八金右は少し珍しいのではないでしょうか。△4五歩には▲5七銀とするつもりだと思います。この後は▲6八金寄と固めるのでしょう。ちょっと珍しいので広瀬さんが考えていますね。△9二香なら普通ですが、他の手で良くなる変化がないか考えているのだと思います」

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その後、関係者一行は博多千年門をくぐり「承天寺(じょうてんじ)」を訪れました。

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(左から饂飩蕎麦発祥之地の碑、御饅頭所の碑、満田彌三右衛門の碑)

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(写真一番右は第4局観戦記担当の鈴木宏彦さん)

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(本堂から見える枯山水庭園。白砂は玄界灘、石は対馬や壱岐、さらに向こう側を中国大陸に見立てているとのこと)

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昨日、現地入りした関係者一行は検分の前に「博多千年門(はかたせんねんのもん)」を訪れました。そちらの模様です。

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「博多千年門」は、博多の繁栄を願う地域住民、地元企業、行政が一体となって建設に取り組み、新たな博多のシンボルとして2014年3月に完成。名称は公募により決定しました。門扉の板材には太宰府天満宮より寄贈された樹齢千年の「千年樟(せんねんぐす)」を用い、欄間の彫刻には博多織の献上柄模様を採用しています。

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【博多千年門の仕様】

  • 門様式:本柱2本、控え柱4本の四脚門
  • 門構造:木造切妻本瓦葺、虹梁(こうりょう)、大瓶束(たいへいづか)様式
  • 幅:8m32cm
  • 奥行:8m40cm
  • 高さ:8m17cm
  • 門の開口幅:3m70cm
  • 本柱:桧円柱径52cm
  • 控え柱:角柱42cm角

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(観光ガイドの説明を真剣に聞く両対局者)

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(千年門をくぐると情緒豊かな歩道へと続く)

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10時50分現在、22手目△6四歩まで進んでいます。控室では相穴熊が濃厚と見られていますが、広瀬八段が囲いの前に△5四銀~△6四歩と、左銀の動きで揺さぶりをかけています。

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(果たして振り穴王子・広瀬八段の四間飛車穴熊は見られるか)