強い日差しが目をつき、蝉の声が響く。８時49分、藤井九段が対局室へ。54分には羽生王位が入室した。

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羽生王位の封じ手は▲７三歩成だった。

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長野県松本市で行われている王位戦七番勝負第１局は、９時に羽生王位の封じ手を開封して一日目から指し継がれる。本日のTwitter解説を担当するのは増田裕司六段。

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■深浦九段
「▲７三歩成です。△同銀に▲７八金もありますが、▲９八香といきなり穴熊を目指す手も指してみたい」

■杉本七段
「▲７三歩成△同銀に▲７八金。僕ならこう指したい」

■山崎七段（Twitter解説）
「封じ手予想は▲７三歩成が本命だと思われますが、好みの▲６六角にいたします。△３三銀や△３三桂なら▲３六歩から攻める狙いです。外れて悔いなしです。一日目から、お二方の繊細な駆け引きと、大胆な指し手が見られて面白い将棋になりました。明日も朝から緊迫感ある面白い戦いが見られるので、是非ご覧ください。ご観戦くださった皆様、本日はありがとうございました」

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関係者が対局室から戻ってすぐのこと。昨日と同じように、控室に藤井九段がやってきた。昨日と同じようにオーダーを書き込んでいく。「相手（羽生王位）の昼食は？」「まだ情報が入ってきていません」など、関係者と談笑してメニューを決めていく。その表には「マンゴー」の文字が確認できた。

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18時７分、羽生王位が対局室に戻ってくる。封じ手を入れた封筒を藤井九段に渡し、藤井九段が封筒の裏に署名する。羽生王位が封筒を立会人の深浦九段に渡して、一日目が終了した。

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