第52期王位戦七番勝負第7局 Feed

2011年9月12日 (月)

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図の局面で羽生二冠が時間を使っています。
「後手はまもなく△7四歩と突くでしょう。これは次に△7五歩▲同歩△7二飛の仕掛けを狙う動きです。対して先手は目標になる角をさばくため▲6五歩が自然。▲6五歩で後手もいつでも角をぶつけてさばけるようになるので△4二銀と引く。このあたりは3手一組のような手順です。前例の▲遠山-△渡辺戦(2010年12月王位戦)の△7四歩に▲9六歩は△7五歩▲同歩△7二飛▲8八角△7五飛に▲9七角を用意した意味で、▲6五歩を突かずに△7五歩の仕掛けに備える別の手段です。これは工夫した手、あるいは少し突っ張った手ともいえそうですね」(真田七段)

(八雲)

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図は14時20分頃の局面。別手順の将棋と合流して前例は16局存在します。戦績は先手5勝、後手11勝と後手がリード。広瀬王位は2局経験しており2敗と苦戦しています。ただしそれだけに対策をしっかり練っているのかもしれません。
消費時間は▲広瀬2時間14分、△羽生1時間46分。

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(八雲)

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(広瀬王位は13時29分頃入室)

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(定刻となり対局再開が告げられました。羽生二冠はまだ戻っていません)

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(再開から2分ほどして羽生二冠入室)

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(羽生二冠が入室してすぐに広瀬王位が再開の一手を指しました)

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(再開の一手を見た羽生二冠はゆったりと眼鏡を磨きだしました)

(八雲)