2026年9月

2026年9月 9日 (水)

20260908126図は▲3二金と金を取った手に対し、△同竜と取り返したところ。▲2四飛の王手馬取りが絶好のようですが、△1二玉▲2八飛△4六金▲2六玉△2三竜で竜が復活します。

20260908132馬を取られても、後手が手番を握って追い込めます。藤井王位が勝ちに近づいているようです。

20260908120

後手は奪った飛車を自陣に成り返り、と金を払いました。後手玉の安全度が上がったのに対し、先手玉は裸で駒を渡す寄せを決行すると反動がきつそうに見えます。図から▲4四飛△2八角成と進み、先手はますます受けにくそうです。

20260908110図は▲2四歩に△1三桂と跳ねたところ。これが一瞬のチャンスを捕らえたようで、控室からは「跳んだ!」と驚きの声が上がりました。▲2七飛に△3六銀とし、飛車を目標にすれば先手もかなり危ないようです。

Dsc_7506_3852(19時10分ごろの控室)

20260908104時刻は19時を回りました。図は8五の角を引いたところ。▲4三桂成に△同角が飛車取りになるようにした意味ですが、伊藤二冠は▲4五馬△同香▲4三歩と迫ります。攻守が入れ替わりました。先手玉は飛車のおかげで思いきった寄せに出られるのが強みです。

Dsc_7384_3850(藤井王位は追い込まれる側になった)

2026090887_2図で藤井王位は△6五歩とし、▲6六玉の逃げ道を塞ぎました。しかし、伊藤二冠は▲4六玉と反対側にかわします。以下△4五金▲3七玉△9九成銀▲3五歩△5二角▲5四馬△4三香と進みました。

2026090896△4三香は金の両取りを受ける攻防手で味がよさそうですが、▲2五飛△2三歩▲2八玉で先手玉は簡単には寄りません。残り時間は▲伊藤12分、△藤井5分。控室では「闇試合」の声も飛び出しました。秒読みの激戦になりそうです。

Dsc_7498_3849(外はすっかり日が沈み、秋虫の声が響く)

Dsc_7497_3848(庭園に篝火が焚かれている)

2026090884△8九銀成に、高野智六段と國井四段は▲4九玉△4七歩▲5四馬で難しいと話していました。最後の馬引きは金取りで△3六桂を防ぐ攻防手です。

実戦は▲5六歩。この手を伝えられると、ふたりは驚いていました。以下△4六歩▲5七玉と進んでいます。2026090887先手は中段玉でしのごうとしています。▲6六玉~▲7七玉、または▲4六玉と逃げれば、かなり粘りがある形です。藤井王位は手を止めています。

Dsc_7492_3847(兄弟弟子で検討中)

Dsc_7483_3844(検討前、「元湯陣屋」さんに向けて色紙に揮毫。國井四段は初のサインで、言葉は悩みながら「勝心」とした)