前例を離れる 上図の局面は1局の前例がありました。昨年4月、第10期叡王戦五番勝負第1局で伊藤二冠が先手を持ち、斎藤慎太郎八段を相手に指した将棋です。△8六歩から斎藤八段が勝っていましたが、藤井王位の△7五飛で前例を離れました。対して伊藤二冠は▲2八飛と引き揚げています。△7五飛と▲2八飛はいずれも5分の考慮でした。 山崎九段は、自分だけ知らない仕掛けがあると相当に苦しくなると指摘。前例にはない局面とはいえ、それぞれ研究の蓄積があるのは間違いないと見ています。 (藤井王位のほうが前例から手を変えた)