2026年7月30日 (木)

終局直後

A7v04610

A7v05663

【藤井王位の談話】
――1日目の昼食休憩前後については。
藤井 急所をつかむが難しいと感じていました。▲7七桂(75手目)と力をためる手を選んだのですが、堂々と△4五桂~△3七桂成とされて。想定より思わしい手が見つからず▲6五歩から動いていきましたが、あまり自信の持てる展開ではなかったと思いました。▲4四銀(85手目)はよくない手だったかなと思うんですけど、何を指せばいいか非常に難しい局面になっていたのかなと。


――2日目の昼食休憩の辺りは。
藤井 △5四桂(100手目)と先着されて後手玉を堅くしてしまった感じがしたので、△6六歩(98手目)に▲7七金寄も考えなくてはいけなかったかなと。


――△8四桂(114手目)と打たれた前後は。
藤井 ▲3九飛(110手目)△3八銀▲7九飛とするのでは、粘りにいっている感じでした。▲6四歩からの攻めが間に合うかどうかというところで、かなり薄い形ですけど、それで勝負するしかないかなと思っていました。


――▲7二角と飛車金両取りをかけたところは。
藤井 ▲7二角のときに、後手から、どのぐらい厳しい攻めがあるかという局面ですけど、△7一飛や△4七歩成など、いろんな筋の組み合わせがあるので、かなり際どい局面かなと感じていました。


――最終盤、▲8四馬(143手目)から▲6二馬(147手目)で寄せが見えてきたか。
藤井 そうですね。▲8四馬で自玉を安全にしながら攻める形にできたので、その辺りで少し指しやすくなったのかなと感じました。


――一局を振り返っては。
藤井 形勢判断も含めて、急所をつかむのがかなり難しい将棋で。対局中も分からないまま進めていたというような一局だったかなと思います。


――次局に向けて。
藤井 よい状態で臨めるように、しっかりと準備をしていければと思います。

A7v05702【伊藤二冠の談話】

――1日目の昼食休憩前後は。
伊藤 右玉から△4四銀と上がる将棋を指そうかなと思っていました。そのあと指し手がかなり進む展開になったんですけど、中盤が長い将棋になるのかなと。そのなかでうまくバランスを取って指せるかどうか、と感じていました。▲7七桂(73手目)と跳ねられたところでも、先手の手が広いと思っていました。


――封じ手前後については。
伊藤 ▲4四銀(85手目)と打たれた局面で封じ手になって。△5四馬と銀に当てることも考えたんですけど、▲5五銀△同馬▲5九飛の変化が嫌だったので、本譜を選びました。△6四銀には、やはり▲6五桂が気になっていて、△4四玉(94手目)の辺りまでは考えてはいたんですけど、改めて考えると結構、嫌なところも多いかなと思って。2日目は改めて時間を使う感じになってしまいました。


――△6六歩(98手目)からの攻め合いは決断を要する一手に思えた。
伊藤 その前の▲5九飛(95手目)△4三桂▲4九桂で味の悪い局面になってしまったと感じていたので、その辺りで、もう少し違う手を選びたかったかなという感じがしています。


――その△4三桂は70分の長考だった。
伊藤 対局中は△4三桂や△5四銀のような受けの手を考えていたのですが、受け一方になってしまいました。▲4九桂と打たれてみると、あまり局面が思わしくなかったという気がしていました。


――△8四桂(114手目)から攻め合う展開になった。
伊藤 ▲6四歩(113手目)と突かれた局面は、あまり自信がありませんでした。本譜は攻めていくしかないと感じていましたが、ちょっと足りないと思いながら指していました。▲6四歩と突かれる前の△2八歩成も甘かったかもしれません。


――上部を開拓して入玉含みの戦いだった。
伊藤 入玉するのも難しい形かなと思っていたので、どういう方針で指せばいいか常に定まらないままという感じでした。

――▲7二角(125手目)と打たれたところは。
伊藤 足りないような気がしながら差していました。


――一局を振り返って。
伊藤 2日目、もう少しバランスを取って指すことができればと思ったんですけど。中段玉の展開で、なかなか方針を定めるのが難しくて、うまく指すことができなかったかなと感じています。


――次局に向けて。
伊藤 少し間が空くと思いますので、よい将棋が指せるように準備したいと思います。