2026年7月

2026年7月 3日 (金)

18時から「オークラアクトシティホテル浜松」で前夜祭が始まりました。「音楽のまち」浜松らしく、ピアニストの田所光之マルセルさんがピアノ演奏で迎えます。中日新聞社の大島宇一郎・代表取締役社長は「藤井王位と伊藤二冠は同級生で小学生時代からのライバル。最高の注目カード」、日本将棋連盟の佐竹康峰・常務理事は「実力伯仲の2人。健闘を見守ってほしい」と、頂上決戦に注目。浜松市の中野祐介市長は「浜松に八大タイトルがすべて集結した。世紀の対決になる」と感慨を語りました。

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(中日新聞社 大島宇一郎 代表取締役社長)

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(日本将棋連盟 佐竹康峰 常務理事)

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(浜松市 中野祐介 市長)

検分後、両対局者は記者会見に臨みました。

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――先日、棋聖戦で防衛を決めた。短いスパンでの戦いになるが、王位戦への意気込みを。
藤井 棋聖戦第3局から続けて王位戦の開幕を迎えますけど、対局の間に休息をとることができたと思いますし、ほどよい緊張感を持って臨めるポジティブな面もあるかなと思います。引き続き集中して対局に臨めたらと思います。
――伊藤二冠とは5回目のタイトル戦になる。
藤井 これまでのタイトル戦で伊藤二冠の強さを感じていますし、自分もよりよい将棋を指していかなくてはいけないかなと感じています。
――伊藤二冠との2日制は3年前の竜王戦以来になる。
藤井 かなり久しぶりになりますけど、さらに実力を大きく高めていると感じます。2日制は一手一手の読みや精度を厳しく問われる対局になると思っています。
――王位戦は真夏のタイトル戦。このことについて。
藤井 私自身は暑さにそれほど強いわけではないんですけど(笑)、体調管理に気をつけて、七番勝負の各対局によいコンディションで臨めればと思います。
――浜松市の印象は。
藤井 浜松市にうかがうのは初めてで楽しみにしていました。頭陀寺や浜松八幡宮と由緒のある名所をご案内いただきまして、大変な歴史や言い伝えがあると興味深くうかがいました。勝負めしやおやつをたくさんご用意いただき、市を挙げて王位戦を歓迎していただいていて、非常にうれしく感じています。
――食事とおやつは合わせて92品もある。
藤井 92品というのは初めてで、非常に驚きもありましたけど、事前にメニューすべてに目を通して大長考してきましたので(笑)、当日も味を楽しめたらなと思います。

――王将戦から4ヵ月連勝が続いている。
藤井 最近の結果については多分に幸運もあるというか、上振れているところもあると正直感じてはいます。自分自身のコンディションとして対局に集中して考えられていると感じているので、盤上に集中する姿勢を今後も続けていければと思います。
――失冠の危機から集中力が高まっている状態か。
藤井 王将戦と棋王戦でカド番に追い込まれる状況がありまして、どう気持ちを立て直していくか、かなり難しいところもあったんですけど、結果として幸いして、気持ちの面でもよい状態で最近は臨めているのかなと感じています。
――沼津での棋聖戦から2日間、どのように過ごしたか。
藤井 あっという間という感じはしますけど、自宅に戻って休息を取ったり、本局に向けて準備をしたり、コンディションを整えてこちらに来ることができたかなと思います。
――伊藤二冠は3年前の竜王戦と今では印象が違うか。
藤井 竜王戦でも高い実力を持たれていたと思いますが、最近の伊藤二冠の将棋を見ていると、さらに洗練されていて、急所を見いだすのが難しい局面であっても、いろいろな可能性を追究されて的確な方針を見いだしていく力を感じます。
――伊藤二冠とのタイトル戦は2連勝から2連敗。このことは意識しているか。
藤井 結果そのものよりも、そこで感じた伊藤二冠の強みであったり、自分自身に足りていなかったところを踏まえて、この王位戦で指していければ、ということを意識しています。

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――王位初挑戦になる。意気込みを。
伊藤 とても楽しみな気持ちが強かったですね。挑戦が決まってから1ヵ月ほどありましたけど、あっという間だったなという印象で。まだどういう戦いができるかやってみないとわからない部分が多いと思うんですけど、一手一手集中して、終盤まで見応えのある将棋をお見せできればと思っています。
――藤井王位は14連勝中。印象について。
伊藤 安定した指し手を続けている印象で、なかなか隙が見当たらないと感じています。
――2日制の七番勝負は3年ぶり。どう戦うか。
伊藤 竜王戦で戦ったときはまったく歯が立たなかった印象が強かったので、残念な気持ちが多かったですけど、そこから2年ほどたって自分がどれくらい成長できたか、楽しみなところはあります。
――王位戦は真夏のタイトル戦。夏をどう乗り切るか。
伊藤 夏物の着物を持っていなかったので、新しく何着か新調することができて、気持ちを新たに臨むことができると思います。これから暑さが厳しくなってくると思うので、体調管理に気をつけて過ごしたいと思います。
――浜松市の印象は。
伊藤 浜松市を訪れるのは初めてだと思うんですけど、うなぎの印象が強くて、食べ物がおいしいまちという印象を持っています。出世のまちとお聞きして、縁起のいい場所と感じました。対局場所も素晴らしい場所を整えてくださったので、今まで以上によい将棋をお見せしたいと感じています。
――食事とおやつが92品ある。
伊藤 先ほどメニューを注文しまして、最初見たときは大変驚いたんですけど、それだけ浜松市の皆さんに王位戦に熱を入れて取り組んでいただいて、ありがたく感じています。メニューは悩んで自分では決めきれなかったので(笑)、家族にも相談して、熟考の末、決めさせていただきました。
――2日制と1日制での藤井王位の印象の違いはあるか。
伊藤 もちろんどの時間でも強いことに変わりはないと思うんですけど、2日制となるとより指し手の精度が高くなる印象で、竜王戦のときは1日目の封じ手が終わってから2日目までの読みの蓄積でかなり差が出た印象があったので、今回しっかり2日間をかけて一局を指しきりたい気持ちが強いです。
――自分の調子はどう感じているか。
伊藤 最近の公式戦は勝ったり負けたりで、特別、調子がいいとも悪いとも感じていないところはありますね。調子はその日によって変わるものと思っているので、明日、明後日をよい状態で迎えられるようにしたいと思っています。

対局場の浜松八幡宮楠倶楽部では対局室の検分が行われました。盤と駒は日本将棋連盟から運ばれたものが使われます。照明と空調についても確認し、照明は少し暗くしておくことになりました。

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浜松市に到着した両対局者は市内にある「頭陀寺(ずだじ)」を訪問しました。頭陀寺は703年(大宝3年)から長い歴史を持ち、市に現存する最古の寺です。かつては「頭陀寺城」と呼ばれ、豊臣秀吉、徳川家康、井伊直政と縁があります。境内には三公の幼少期の銅像が建てられ、左から藤吉郎時代の豊臣秀吉、竹千代時代の徳川家康、虎松時代の井伊直政と並んでいます。両対局者はこの三公像の前で記念撮影を行いました。

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藤井聡太王位に伊藤匠二冠が挑戦する伊藤園お~いお茶第67期王位戦七番勝負が開幕します。八大タイトルを分け合う両雄による大注目のカードが実現しました。第1局は7月4・5日(土・日)、静岡県浜松市「浜松八幡宮楠倶楽部」で行われます。
立会人は森内俊之九段、副立会人は神谷広志八段、記録係は小林誠三段(阪口悟六段門下)。現地大盤解説会(事前申し込み制)は藤井猛九段、斎藤明日斗六段、宮嶋健太四段、野原未蘭女流二段が担当します。
持ち時間は各8時間。対局開始は9時、昼食休憩は12時30分から13時30分まで。おやつの時間は10時と15時です。1日目18時の時点で手番の対局者が次の手を封じ、2日目に指し継がれます。開幕局のため、先後は振り駒で決定します。
中継は棋譜・コメント入力を牛蒡、ブログを文が担当します。

【主催:新聞三社連合】

【主催:中日新聞社】
https://www.chunichi.co.jp/

【主催:日本将棋連盟】
https://www.shogi.or.jp/

【特別協賛:伊藤園】
https://www.itoen.jp/oiocha/

【第1局協賛】
浜松市・スズキ・セキスイハイム東海・タマディック・ウエストハママツホールディングス・エリジオン・共和レザー・ハマIN自動車学校・JR東海・トーエネック・呉竹荘・浜松いわた信用金庫・瀬戸信用金庫・オークラアクトシティ浜松