2024年7月 7日 (日)

打開の変化

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現局面を井田四段に解説していただきました。
「後手は3二銀型なので、▲2四歩△同歩▲同飛のときに△2三歩と受けることになります。ただし以下▲2九飛に△4五桂とぶつける手があり、3七桂にヒモがついていない(角が5九から移動した)ため、▲同桂△同歩(変化図)が一例です。そうすると後手に△3三角~△6五歩という手段が生じます」(井田四段)

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一時の後手は千日手含みで指していましたが、その後手からの打開策です。そのことについて「先手は▲8八玉~▲7七桂~▲9八香~▲9九飛で端攻めを狙える形なんです」と井田四段は続けました。9筋を突破すれば後手玉に近いため効果的です。よって、後手もじっと待っているわけにはいかないようです。

Img_5054(井田四段が継ぎ盤を動かすのを、色紙揮毫で入室していた杉本昌八段が見守る)