2014年5月16日 (金)

超難解な寄せ合い

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時刻は19時30分を回りました。図の局面で広瀬八段が長考しています。
いま現在どちらの玉にも詰みはありませんが、渡す駒の種類によっては詰みが生じます。手番の先手は、自玉が詰まないように渡す駒を考えながら後手玉を寄せ切れるかどうか。また、王手で駒を抜く筋も生じやすいため、どちらの勝ちなのかまったく分かっていません。

一例として、図からもっとも単純に寄せに出るなら▲2二銀△同金▲4二銀△同角▲2二歩成△同玉▲4二とがあります。しかし、銀2枚を渡して先手玉は非常に危険。仮に詰まなくても4四角を抜く筋も生じそうで、この順では先手は勝てないようです。さまざまな条件をクリアする勝ち手順が先手にあるのかどうか。勝負は大詰めを迎えています。

(八雲)