2024年2月 4日 (日)

休憩中の対局室

Dsc_2345 

Dsc_2343(駒は鷹山作、関根名人書)

Dsc_2336 

Dsc_2348

(牛蒡)

昼食休憩

24024_34_2図の局面で西山女流名人が16分使って昼食休憩に入りました。休憩時間は12時から1時間。消費時間は☗西山1時間1分、☖福間1時間10分(持ち時間は各3時間)。昼食は「御好御重」。メインの肉料理と魚料理をそれぞれ3品から選べる方式で、両者ともに肉料理は「黒毛和牛ヒレステーキ」、魚料理は「本日のお刺身」を選びました。福間女流四冠はおやつメニューから「チーズケーキ」と「カフェオレ」も注文しています。

Dsc_2284 

Dsc_2313

(牛蒡)

午前のうちに開戦

24024_3429手目▲4五歩に福間女流四冠は△3三銀を選択。いったん引きましたが、▲3七桂にすぐさま△7五歩▲同歩△8五歩と仕掛けました。「ここから落ち着くことはなさそう。決戦になります」と村中七段。このまま休憩に入りそうです。

Dsc_2317(和田はな女流1級が現地に到着。村中七段と継ぎ盤に向かう)

Dsc_2333

(牛蒡)

まずは先手が動く

240204_029先ほどの記事から△5三銀上▲3六歩△8四歩▲4七金△6四銀▲4五歩で図。後手は居飛車が居飛車を選択し、先手三間飛車、後手居飛車の対抗形になりましたが、すでに前例はなく力戦の将棋です。△6四銀や▲4五歩など、どちらも指しにくい手を指しています。図で△4五同銀は▲3七桂△7七角成▲同銀△3六銀▲同金△6九角でしょうか。いきなり戦いになるかもしれません。

Dsc_2015

(牛蒡)

50年の節目

1974年は女流名人戦が創設された年であり、女流棋士制度が発足した年でもあります。女流名人戦は第50期、女流棋士発足50周年を迎えました。
最初の女流棋士は6人でした。蛸島女流三段は74年以前から女性プロとして活動していましたが、5人はアマチュアから女流棋士になりました。

蛸島彰子女流三段
関根紀代子女流二段
多田佳子女流二段
山下カズ子女流初段
寺下紀子女流初段
村山幸子女流初段
(段位は当時)

そして最初の棋戦が女流名人戦。女流二段以下の5人でトーナメント戦を行い、寺下女流初段が優勝。シード扱いの蛸島女流三段と寺下女流初段が三番勝負を戦い、蛸島女流三段が2連勝で初代女流名人の座に就きました。10代目が西山女流名人です。女流棋士は、現在では110人を超えています(引退・退会者を含む)。

今年6月16日には、女流棋士発足50周年記念イベントが開催されます。主催は日本将棋連盟女流棋士会と日本女子プロ将棋協会(LPSA)。2月1日には、女流棋士発足50周年実行委員のX(旧Twitter)アカウント「 @50thjyoryukishi」も開設されました。同アカウントが発信する続報をお待ちください。

【女流棋士発足50周年実行委員@50thjyoryukishi】
https://twitter.com/50thjyoryukishi

Dsc_1979

(牛蒡)

後手の飛車はどこにいく

240204_23図は10時30分ごろの局面。村中七段に話を聞きました。

「後手は飛車を動かす前に2筋の歩を伸ばしています。意欲的な駒組みです。先手はそれより穏やかですね。▲4六歩(図)と突いたので、もう少し模様を張ろうとしています。後手は△7三銀から飛車を振り、矢倉に組むのが第一感です」

……と解説していたところ、図で△5三銀上が指されました。

「△7三銀とは全然違いましたね。これだと後手は居飛車もあります。3二あたりまで玉を移動してから△3五銀でしょうか。△6四銀や△5五歩~△5四銀はちょっとしっくりこない感じがします。▲3六歩は△3二飛が気になるので少し指しづらいですね」

【西山朋佳女流名人の意地の反撃か、福間香奈女流四冠の3期ぶりVか】
https://hochi.news/articles/20240204-OHT1T51052.html

Dsc_2262(控室で継ぎ盤を動かす村中七段)

(牛蒡)

午前のおやつ

10時になり、午前のおやつが出されました。
西山女流名人 チーズケーキ、アイスカフェオレ
福間女流四冠 ホットミルクティー、緑茶

Dsc_2235 

Dsc_2254

(牛蒡)

対局開始

9時18分、西山女流名人、福間女流四冠の順に入室。定刻の9時30分に対局が始まりました。

Dsc_2088(西山女流名人)

Dsc_2062(福間女流四冠)

Dsc_2118 

Dsc_2210(手前が先手の西山女流名人。ふたりの間ではよく指されている形だ)

(牛蒡)

カテゴリ