2024年2月 4日 (日)

いよいよ攻める

240204_061西山女流名人は受けに回る展開が続きました。▲5三銀のような敵玉に向かう手を指したのは初めてです。本来は攻め将棋で「豪腕」の異名もある西山女流名人。形勢に自信ありでしょうか。▲5三銀は▲3三角成△同角▲6二銀打△同金▲同とまでの詰めろ。△5二金右も▲6二と△同金▲7一飛成△6一金▲3三角成から詰むため、△5二金左の一手です。そこでどのような寄せの構図を描いているか。西山女流名人の指し回しに注目です。

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(牛蒡)

先手の利多し

240204_55後手は△4六桂から迫りたいのですが、▲7七同角(図)で飛車の横利きを通されたので現状は指せません。△8七竜▲7四飛を入れてから△4六桂は指せますが、先手陣の下段に竜がいないと▲2九玉で余されてしまうかもしれません(8九竜型で△4六桂▲2九玉なら△3八銀で追撃できた)。

先手は桂損ではありますが、と金ができたこと、玉の堅さで勝っていること、後手の2二角が働いていないことなど、利もたくさんあります。村中七段はこれらを勘案して「先手がよくなりそう」と話しています。

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(牛蒡)

午後のおやつ

14時30分、午後のおやつです。
西山女流名人 モンブラン、アイスカフェオレ
福間女流四冠 アイスミルクティー、ココア

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(牛蒡)

難しい勝負

240204_049図は14時ごろの局面。後手が攻め込んでいます。村中七段は△8七と▲2五桂△7七と▲同角△8九竜を検討中。そこで▲8六飛△同竜▲同角が利くかどうかが大事なポイントのようです。▲8六同角に△4六桂は▲4七玉でどうか。攻勢に出ているのは後手ですが、先手玉も正確に受ければ耐久力があります。まだまだ難しそうな勝負です。

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(牛蒡)

記念館周辺

関根名人記念館の隣に関根名人の生家と関根名人の像が、その十数メートル先には石碑とお墓があります。碑の両隣には、棋友で京都出身の石川友次郎七段と、和歌山出身の吉田菊一六段の墓もあります。

Dsc_2543(生家にある関根名人像。梅が咲いていた)

Dsc_2546(駒型の碑と墓。碑の左右に石川友七段と吉田六段の墓。写真左端に関根名人の墓)

Dsc_2550(関根名人の戒名は「覇王院殿棋道大成大居士」)

Dsc_2535(空を行く2機。市内に関宿滑空場がある)

(牛蒡)

関根名人記念館

関根名人記念館は、野田市と関宿町の合併にあわせ、2004年4月に「いちいのホール」5階に開館しました。今年で20周年です。
関根金次郎十三世名人(1868-1946)は下総国葛飾郡東宝珠花村(野田市東宝珠花)の出身。八代伊藤宗印十一世名人や十二代大橋宗金の門をたたき、1921年に十三世名人となりました。家元制度や終身名人制を廃止し、実力名人制としたことで「近代将棋の父」と呼ばれています。記念館では、関根十三世名人にまつわる数々の品や写真が展示されています。村中七段や脇田女流初段は関根十三世名人の系統です。

村中七段-高柳敏夫名誉九段-金易二郎名誉九段-関根十三世名人
脇田女流初段-中田章道七段-板谷四郎九段-木村義雄十四世名人-関根十三世名人

【関根名人記念館】
https://www.city.noda.chiba.jp/shisetsu/bunka/1028434.html

【棋士系統図】
https://www.shogi.or.jp/diagram2023.pdf

Dsc_2263(いちいのホールの5階に関根名人記念館がある。外観工事中)

Dsc_2242(展示室の入り口には、関根、小野五平、坂田三吉の写真が飾られている)

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(牛蒡)

大盤解説会が始まる

13時から現地の大盤解説会が始まりました。

【第3局現地大盤解説会中継】
https://www.youtube.com/watch?v=sNS-mBRQRfM

Dsc_2523(会場はいちいのホール)

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Dsc_2497(村中秀史七段)

Dsc_2518(和田はな女流1級)

(牛蒡)

対局再開

Dsc_2352(西山女流名人は食事を終えると盤の前で考えていた)

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Dsc_2389(12時58分、福間女流四冠が戻る)

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Dsc_2413(対局再開)

Dsc_2431(▲8五同歩)

Dsc_2436(△7五銀)

(牛蒡)

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