18時30分から、ニューウェルシティ出雲で前夜祭が催されました。
(長谷川剛・株式会社報知新聞社代表取締役社長)
「今期のポスターは群雄割拠の戦国時代をイメージしており、そのキャッチコピーは、『守るべきものがある強さ』と『追い求めるものがある強さ』。その双方がぶつかり合う緊張感を、両対局者の凛々しい表情が象徴している」
(片上大輔・公益社団法人日本将棋連盟常務理事)
「ふたりの戦いは、それぞれの時期で進化してきたポイントがあるように思う。似たような戦型の中で、少しずつ変化が見られるのが興味深い」
(飯塚俊之・出雲市長)
「この出雲での対局が、2026年の女流タイトル戦の始まりとなる。始まりの地とされる出雲で、スタートが切られることは非常に意義深く思う」
(武蔵)
両対局者は出雲入りしたあと、対局場に移動して「検分」を行いました。これは対局者が、実際に対局する部屋の環境を直接確認し、支障がないかを確認するための作業です。確認事項は使用する盤や駒の選定、照明の明るさ、室温、空調の音など多岐にわたります。対局室は集中力を維持し続ける場所です。最善のコンディションを整えるために、関係者は善処します。
昨年までとは違って、今年は立会人や記録係が座る位置が180度逆側に変わりました。畠山鎮八段がその旨を両対局者に告げ、検分が始まりました。盤駒、照明などに問題はありませんでしたが、崎原女流1級から「福間女流名人の駒台が見えづらい」という指摘を受け、記録机を対局者に近づける処置が施されました。両対局者が移動したあとも、畠山鎮八段は福間女流名人の使用する駒台に駒を置いて、崎原女流1級にチェックを促していました。

福間香奈女流名人(女流六冠)に西山朋佳女流二冠が挑戦する、ユニバーサル杯第52期女流名人戦五番勝負が開幕します。第1局は島根県出雲市「出雲文化伝承館」で指されます。対局は1月18日(日)9時30分開始。持ち時間は各3時間。昼食休憩は12時から13時まで。第1局の先後は振り駒で決定します。立会人は畠山鎮八段、記録係は崎原知宙女流1級、現地大盤解説会解説は稲葉陽八段、聞き手は石本さくら女流二段、観戦記の執筆は大川慎太郎さんがそれぞれ務めます。
【主催:スポーツ報知】
https://hochi.news/shogi-igo/
【主催:出雲市】
https://www.city.izumo.shimane.jp/www/index.html
【特別協賛:株式会社ユニバーサルエンターテインメント】
https://www.universal-777.com/corporate/culture/
インターネット中継は棋譜コメント入力を潤、ブログを武蔵が担当します。どうぞ、よろしくお願いいたします。
(武蔵)
以上で岡田美術館杯第51期女流名人戦の中継を終了いたします。来期は「ユニバーサル杯第52期女流名人戦」の名で開催し、すでに女流名人リーグはスタートしています。
【ユニバーサル杯第52期女流名人戦 - 女流名人リーグ】
https://www.shogi.or.jp/match/jo_meijin/2025/52hon.html
果たして福間女流名人への挑戦者は誰になるのか。来期も「女流名人戦中継サイト」でお楽しみください。本日はご観戦ありがとうございました。
(夏芽)
感想戦終了後、福間香奈女流名人への囲み取材が行われました。
―― 通算14期目の獲得を決めたいまの気持ちについて。
福間 フルセットになったので、いまはほっとしています。
―― 終局直後のインタビューで「いいところと悪いところがあった」という風に、シリーズを振り返られていた。
福間 第1局、第2局は自分のなかで決断よくのびのびとした将棋を指させていたと思います。ですが、第3局の逆転負けから少し流れが変わってしまって、第4局もあまりいいところなく、苦しくなり、そのあたりのことを指しています。
―― 復帰後、公式戦11連勝から西山女流三冠に3連敗というなかでの対局だった。
福間 星取りはそうかもしれませんが、内容的にだんだん悪くなっていってる感覚がありましたので、自分の将棋を指せるように心がけていました。
―― 連敗を止めたのは、何が大きかったか。
福間 流れはすべてにおいて悪かったと思うんですけど、家族がいるおかげで切り替えられることが多かったように思うので、それがすごくいい方向に向かったのかなと思います。主人が色々サポートしてくれたので、それがすごく大きかったです。
―― 本棋戦では、いままでフルセットに3回持ち込まれてすべて勝利。今回で4回目の勝利となった。フルセットの対局というなかで、心の持ち方、意識というもので何か特別なことは。
福間 なかなかフルセットは味わうことができないので、どちらかというと結構ワクワクしていたところがあります。
―― 自分の強みはどのようなところで出たか。
福間 ある程度対策は決まっていたので、自然体でいつもどおりだったと思います。第3局、第4局と読み抜けがあったので、本局はそういったことがないよう、しっかりと読みを入れて指すことができたのかなと思います。
―― これまでいろんな女流棋士と対戦してこられた。いまは西山女流三冠との対戦がとても多い。やはり特別な存在となるのか。
福間 すごく鋭く切り込まれるところだったり、最後まで粘り強く指されるところだったり、棋風はまったく違うように感じます。考えていないような手をパッとされることもあって、対局していて毎回新鮮なところがあります。
―― 西山女流三冠とのタイトル戦が続く。今後のタイトル戦についての思いは。
福間 本局はしっかり準備して臨むことができたと思うので、今後も目の前の対局に集中できたらなと思っています。
(夏芽/インタビュー書き起こし:武蔵)