明日は「いちいのホール」で大盤解説会が開かれます。参加申し込みは締め切られましたが、以下の中継ページ(YouTube)で4日、9時15分から対局の指し手と対局室の模様を、13時ごろから大盤解説会の模様を中継予定です。解説者は村中秀史七段、聞き手は和田はな女流1級です。
【第3局現地大盤解説会中継】
https://www.youtube.com/watch?v=sNS-mBRQRfM
以上で本日のブログ更新を終わります。明日もよろしくお願いします。
(牛蒡)
対局室は「いちいのホール」の5階にあります。関根名人や大山名人の書をはじめ、多くの棋士・女流棋士の色紙が飾られています。ふたりとも過去に対局した場所でもあり、検分は数分で終了しました。村中七段は第44期霧島酒造杯女流王将戦第2局(2022年)も立会人を務めています。当時のカードも西山福間戦でした。
【第3局歓迎会 両対局者が”落花生まき“で福呼び込む】
https://hochi.news/articles/20240203-OHT1T51199.html
(検分後に上座側から撮影。入り口に棋士の色紙。隣室にも色紙が飾られている)
両対局者は3日、15時ごろに「いちいのホール」(関根名人記念館)に到着。歓迎レセプションに参加し、対局に向けての決意を述べました。その後、対局室に移り、検分に臨みました。
「女流名人戦が50年という節目の年を迎えられましたこと、まことにおめでとうございます。今期の対局は、まさしく天下分け目の戦いであります。今期のポスターにもありますように、西山さまには『強く、咲き誇る』ことを、福間さまには『鋭く、返り咲く』ことを心より期待しております」
「西山さん、福間さん、お越しいただきありがとうございます。明日は関根名人記念館で第3局が行われます。おふたりとも素晴らしい将棋を指していただけると期待しております」
(野田市から対局者に記念品が、対局者から市に色紙が贈られた)
「宝珠花小僧将棋まつり」は3日に開催されました。
「宝珠花」はこのあたりの地名。「宝珠花小僧」は関根名人の若い頃の異名です。
「今年も関根名人記念館の歴史と趣きある対局場で対局させていただくことを大変うれしく思っています。星取りは厳しい状況ではありますが、変わらず頑張ってまいります。明日はよろしくお願いします」
「また野田市で対局できるということで、すごく光栄に思っております。明日は力を出しきれるように頑張ってまいります。皆さまにはお世話になります。どうぞよろしくお願いします」
(牛蒡)
西山朋佳女流名人に福間香奈女流四冠が挑戦する岡田美術館杯第50期女流名人戦五番勝負。第1局、第2局と福間女流四冠が連勝しました。第3局は2024年2月4日、千葉県野田市東宝珠花「関根名人記念館」で指されます。
対局開始は9時30分開始。持ち時間は各3時間。昼食休憩は12時から13時。西山女流名人の先手です。立会人は村中秀史七段、記録係は脇田菜々子女流初段。現地解説会(受付締切済)には村中七段と和田はな女流1級が出演します。
本局の中継は棋譜・コメント入力を八雲、ブログを牛蒡が担当します。よろしくお願いいたします。
【主催:報知新聞社】
https://hochi.news/shogi-igo/
【特別協賛:株式会社ユニバーサルエンターテインメント】
https://www.universal-777.com/corporate/culture/shogi/
【第3局の棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/50/joryumeijin202402040101.html
(牛蒡)
(福間女流四冠は2連勝とし、女流名人奪還まであと1勝)
―序盤の構想について。
福間 動いていって手得を主張して指していたのですが、1手間違えると上ずってしまう形になるので、一手一手考えながら指していました。
―21手目▲3五歩で開戦したあたりは。
福間 じっとしていてもあまりよさが出ないと思ったので、仕掛けていきました。
―38手目△4四歩に対して▲3三歩のあたりの形勢判断や手応えは。
福間 あまりゆっくりできないので、踏み込んでいくところかと思っていました。
―56手目△4六角に▲同歩△6五銀打から長い終盤になった。
福間 具体的によくできそうな局面だったので、慎重に指していたのが裏目に出てしまったかと思います。
―優勢を意識したのは。
福間 いや、でも最後のほうですかね。(127手目▲7六同金で)2枚目の飛車を取って、攻めることができたので。
―一局を振り返って。
福間 序盤はちょっと難しいところだと思うのですが、指しやすくなってから乱れてしまったので、そこが反省の残るところです。
―地元出雲では3年ぶりの勝利、大盤解説会でもたくさんの方が見守った。
福間 昨日、4年ぶりに前夜祭を開催していただいて、すごく励みになりました。でも、今日は盤上に集中していたので、あまり余計なことを考えてはいなかったです。
―次局への意気込みを。
福間 次の対局は少し空くので、しっかり修正して挑みたいと思います。
(西山女流名人はあとがなくなった)
―序盤の構想について。
西山 経験がない形となりましたが、▲2五歩が入っていない、普段の対抗形との違いを少し考えながら指していました。
―38手目△4四歩には▲3三歩と打たれた。
西山 軽視していたというか、(△4四歩では)△5五歩などで、いったん攻めをいなす感じで考えなければいけなかったかと思います。
―終盤は長かった。
西山 駒損なので、少しずつ厳しい形勢だとは思っていたのですが、自分の手の入れ方などで長い戦いにできたかなと思います。
―一局を振り返って。
西山 全体的に苦しい時間の長い将棋だったかと思います。
―カド番になった。
西山 あまり星取りのことは気にせず、次局も課題を持って挑めればいいかと思っています。
(飛龍)